街の発展は行政の力あってこそですが、大阪市平野区では区民も自分たちが暮らす街の景観を保全し、歴史を残そうと考えを出し合って発展している街です。
この街がどのようにして生まれたのか、住みやすさを決める3つのポイントから、未来を担う子どもたちのためにおこなう数々の支援の輪など、街の魅力を知ってみませんか?
平野区の魅力!大阪市第1位の人口を誇る街!
現代でのまちづくりをご紹介する前に、平野区が誇る歴史や文化がどうやって形成されてきたのか、歴史の一部をご紹介します。
平らな原野!豊かな水源!開発される平野区の魅力!
平野区は、大阪市のなかで第1位の人口を誇り、第3位の面積を有する大きな街で、昭和49年に誕生しました。
大阪市は琵琶湖を水源とする淀川から分流する複数の川が流れており、豊かな水源に囲まれた平坦な低地です。
自然豊かな山や谷はないものの、人が住み、開拓するにはちょうど良い平らな土地は、古き時代から自然と人が集まってきました。
街としての発展が形となり始めたのは戦国時代で、諸外国との貿易がおこなわれていた堺とともに繁栄し、明治時代には綿業でさらなる発展を遂げています。
かつては外敵への備えや排水設備として街を濠で囲っていましたが、現在に至るまでにほとんどの濠は埋められました。
しかし、曲線型の道路や濠の出入り口だった地蔵堂、平野川と繋がる船溜が現在にも残されているなど、街のあちこちに発展の歴史が隠れています。
魅力ある歴史とは?かの有名な戦国大名がいた!
街の名前の由来となったのは、平安時代末期に摂津国住吉郡平野庄と呼ばれたのを始まりとし、現代でその名前が区名となりました。
日本を二分した関ヶ原の戦いのあと、徳川家康と豊臣秀吉亡き豊臣軍との間で起きた大坂夏の陣で、平野区は徳川家康の本陣が置かれていた場所です。
街のなかには、このような学校で学ぶ歴史に触れられるようにと、その場にいなければ感じられない音やにおい、気配なども伝えようとするまちづくりを目指しています。
その場で触れて感じる体験といえば、境内を歩いて回って地獄から極楽への体験ができる全興寺が有名です。
本堂の仏様にご挨拶してから、地獄堂で閻魔様と対面して現世でのおこないを検分されたら、地獄の釜の音が聞こえる石へ向かい、最後は仏様に囲まれて瞑想します。
このほかにも、菩薩が現世と浄土を行き来する様子を表した珍しい行事がおこなわれる大念佛寺や、樹齢850年以上とも言われているオオクスの木がある杭全神社など、魅力が満載です。
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平野区の住環境は?住みやすさの3つのポイント!
都市部へのアクセスの良さや買い物のしやすさなどの住環境は、住みやすさを決めるうえの重要なポイントですが、平野区はどこまで住みやすい住環境を満たしていると思いますか?
移動手段は選べるか?アクセスの良さは?
平野区は南北に長い形をしており、北側にはJR線が走り、南側には大阪メトロ谷町線が走り、地域の方々の移動手段となっています。
どちらの路線も天王寺や梅田方面へのアクセスが可能で、大阪府の都市部に向かいたいときには、高い利便性を誇るでしょう。
JR大和路線の平野駅からは新大阪まで約35分で到着でき、隣の加美駅はJRおおさか東線の新加美駅まで歩いてアクセスできるので、乗り換えに便利です。
大阪メトロ谷町線は、東西に階段のように曲がった路線が敷かれており、一部は阪神高速道14号松原線が地上を走っています。
南北を貫くように高速道路が2本あり、それらを繋ぐように道幅の広い一般道が敷かれているため、多方面へのアクセスに不便は感じにくいでしょう。
買い物に便利?住みやすさを決めるお店の種類
駅のすぐ近くに並ぶようにコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ディスカウントストアがあって、普段の買い物に困りません。
ディスカウントストア内には薬局が併設され、仕事帰りに立ち寄るにはちょうど良く、住みやすいと感じられるでしょう。
買い物できるお店には、販売する商品の種類や通いやすい営業時間帯などが評価されますが、平野区にはそれらを満たすお店がたくさんあるようです。
普段の買い物に困らない点は、住みやすい住環境の条件の1つを、しっかりと満たしていると言えるでしょう。
住みやすさを決める家賃!相場はいくら?
住みやすさを決める住環境で重要なポイントといえば、賃貸物件の家賃がいくらか、比較するほどの物件数があるかどうかです。
平野区の家賃相場は、一人暮らし向けのワンルームが4.89万円、1Kは4.97万円で、どちらも5万円以下と手が届きやすい価格帯となっています。
カップルや夫婦二人での暮らしに向いている1DKは5.5万円、1LDKは7.04万円となっており、リビングが付くと少し高くなったと感じるかもしれません。
ファミリー向けの間取りとなる2DKは6.63万円、2LDKは9.35万円、3LDKとなると8.6万円になりますが、いずれも10万円を超えない価格帯に収まっています。
物件数は多いものだと300件を超える数があり、十分に比較検討してから理想の賃貸物件を見つけられるでしょう。
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平野区での子育て!家庭を助けるさまざまな制度!
子育て世帯に向けた充実したサポート制度の数々こそ、平野区の住みやすさを支える基盤となっています。
支給条件が広がる児童手当!所得制限撤廃!
子育てにはいくらお金があっても良いと言われるほど、子ども1人を育てるだけでもさまざまな費用がかかり、家庭内で支えるのが困難な場合に利用できる制度が児童手当です。
児童手当は、15歳以下の子どもを育てている親に対して、子ども1人あたり月額1万円〜1.5万円が国から支払われます。
現在は所得制限があり、対象となる子どもの年齢は15歳以下となっていますが、2024年10月以降には対象年齢を18歳までに引き上げ、所得制限が撤廃され、利用しやすくなるでしょう。
子育ての負担軽減!平野区の助成金の種類!
子育てに関する助成金も平野区は充実させており、育児や医療など幅広い分野で助成金を取り扱っています。
区内に支援センターを設置し、乳幼児期の親子や就学期の子どもが交流できる場所と機会を提供して、孤立しやすい時期のサポート体制を確立させました。
特筆すべき助成金には塾代助成事業があり、平野区が提携する学校外の教育サービスを利用した際には、月額1万円までの助成金が支給されます。
そのほか、乳幼児期の通院・入院の医療費は所得金額や回数の制限を設けながらも、あると助かる助成金と言えるでしょう。
行政・関連機関・区民をつなげるプロジェクト!
子育て世帯に優しく、ファミリー層への住みやすさが充実している平野区では、行政と関連機関、そして区民1人1人を繋げる独特なプロジェクトがあります。
「生きる力」育成プロジェクト+10(プラステン)と題されたプロジェクトは、妊娠から子育て、そして子どもが社会的に自立するまでの期間に、切れ目ない支援をおこなうのが目的です。
妊娠から乳幼児期までには、孤立した子育てとならないようセーフティーネットの輪を広げ、気軽に相談できる施設を設置しています。
子どもが就学する時期からは、子どもの基礎学力習得へのサポートや、世代を超えたつながりと子どもの居場所づくりなど、メンタル面のサポートも組み込まれる充実度です。
さまざまな理由から、学校生活が困難になってしまった子どもにもサポートの手を広げており、現場の声を聞きながら、プロジェクトは今もブラッシュアップを重ねています。
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まとめ
都市部へのアクセスの良さや買い物のしやすさなどの住環境を整えつつ、子育て世帯に幅広いサポートの輪を広げる平野区は、子どもを持つご家庭が住むのにピッタリです。
これからも発展を遂げようとする街とともに、自分たちの暮らしもブラッシュアップしてみませんか?