大阪市の東側に位置する港区は、工業地帯やレジャースポットとして知られています。
観光地も多いエリアでありながら、閑静な住宅街も広がっており、1日のうちで程良く人口が出入りすることも港区の特徴です。
今回は大阪市港区への引っ越しを検討中の方に向けて、港区の概要や特徴、住環境、家賃相場をご紹介します。
大阪市港区の住みやすさ情報①概要・特徴
大阪市港区を住みやすさをお伝えするため、まずは概要や特徴を紐解きます。
港区の概要
大阪市の西部に位置する港区は、東西に細長い形が特徴のエリアで、1925年に北区・西区の一部が分離して港区が誕生しました。
かつては西区に接する北東部以外は河川や海に囲まれた三角州でしたが、江戸に入って大規模な開発が進み、明治以降には大阪港が開港しました。
開港当初は河川港で大型船が入れませんでしたが、埋め立てや防波堤工事などによって周辺には海運業・流通業が集積しはじめます。
その後、築港大桟橋の完成と大阪市電の開業によって、大阪の海の玄関口として大きな発展を遂げました。
近年では港湾機能が大阪南港へと移りましたが、ウォーターフロント開発により、海遊館や八幡屋公園などの集客スポットがにぎわいを見せています。
また、Asueアリーナ大阪やAsue大阪プールなど大型のスポーツ施設もあり、スポーツの国際的拠点としての役割も担っています。
港区の特徴
大阪市港区は、難波駅や大阪駅などのビジネス街に近い立地から、職住近接にぴったりのエリアです。
そのため、区内の1日の人口流入・流出を見ると、通勤・通学による区内への人口流入が多い特徴があります。
そのため港区は住民同士の交流が深く、どことなく安心感がある下町情緒あふれる住宅地といえます。
交流が苦手な方でも、地域の神社でのお祭りに参加してみると地域のつながりを感じられるはずです。
また港区は、観光スポットが点在している点も魅力的です。
築港赤レンガ倉庫や水族館、遊園地、天保山マーケットプレースなど見どころがあらゆる場所に存在しています。
そして、区内を走る地下鉄を中心として交通アクセスが良いこともあり、住宅地から1歩出るとにぎやかな街並みです。
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大阪市港区の住みやすさ情報②住環境
続いて、大阪市港区の住環境をご紹介します。
公共交通について
港区の主な交通機関はJR大阪環状線と大阪メトロの駅中央線で、この2路線が通過する弁天町駅が交通の要衝となっています。
大阪駅、天王寺駅、関西国際空港などの主要エリアまで乗り換えなしで到着できる点は魅力です。
その他にも阪神高速の大阪港線・西大阪線・湾岸線、国道172号・43号、大阪市道築港深江線など、幹線道路も良く整備されています。
このように、大阪市港区は鉄道・道路の公共交通の利便性が高く、交通アクセス面では住みやすさを高く評価する方が多いです。
買い物環境について
買い物のしやすさは、同じ港区内でも駅によって差があります。
たとえば、朝潮橋駅の周辺は「八幡商店街」があり、スーパーマーケットや青果店、精肉店などがあり、毎日の買い物に便利な立地です。
一方で海遊館の最寄り駅である大阪港駅の周辺は、コンビニ以外の生活用品店が少ないため、少し足を伸ばして朝潮橋や弁天町まで行く必要があるでしょう。
おもに国道172線などの道路に沿って商業施設が建ち並んでいるので、徒歩圏内で日々の買い物を済ませたい方は車どおりが多い場所をチェックしてみると良いでしょう。
買い物環境は区内でもエリアによってまちまちですが、住む場所を選べば買い物に困ることはないはずです。
安全対策について
港区では、安全対策のひとつとして自転車マナーの向上に注力しています。
自転車の乗り方や事故状況などの情報発信にくわえ、街灯での呼びかけも積極的です。
放置自転車の撤去も頻繁におこなっており、きれいな街づくりを目指しています。
その他に、子どもたちの安全を守る取り組みとして、通学路の安全点検、小学生向けの交通安全講習会もおこなっています。
道路の安全を中心として、区民の安心・安全を守るさまざまな安全対策に取り組む姿勢があり、区民としては安心できるポイントではないでしょうか。
大阪市港区の口コミ
実際に港区に住んだ経験がある方の口コミを見てみましょう。
●スーパーマーケットや飲食店など他の地域より安く買い物ができる
●自転車の往来が多く自転車同士や歩行者との接触など危なく感じることが多かった
●ご近所づきあいが盛んで、子ども同士で一緒に遊んだりすることができたし、旅行のときでも植物の水やりなどをお互い気軽に頼めた
●夜遅くまで食事ができるようなレストラン・定食屋みたいなお店がみあたらない
●大どおりから1本入ると静かで、休みの日はゆっくり過ごせる
口コミでも、買い物環境の良さやご近所つき合いのしやすさを評価する意見がありました。
また、にぎわいを見せる場所と住宅地の落ち着きとのメリハリがあり、街の住環境としては良い評価が多い印象です。
その他、「大きな公園がいくつかある」「子育てにはとても良い環境」といったファミリー層からの支持も多く集まっていました。
一方マイナスな評価では、道路の交通マナーに関して不安を感じる声があがっています。
とくに、自転車の交通マナーには十分に注意する必要がありそうです。
人どおりが多い場所では、電車やバイクなどの騒音が気になる方もいらっしゃるようです。
また飲食店については、個性的なお店の少なさや営業時間の短さを指摘する声が見受けられました。
ただ飲食店の数については区民によって感覚が異なるようで、「食事には困らない」との意見もありました。
引っ越し先を選ぶ際は、周辺環境下調べしたうえで、実際に足を運んで確認するほうが良いでしょう。
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大阪市港区の住みやすさ情報③家賃相場
最後に、港区の家賃相場をご紹介します。
●ワンルーム~1LDK:5.11万~9.76万円
●2K~2LDK:4.85万~9.50万円
●3K~3LDK:7.24万~16.85万円
●4LDK以上:14.64万~17.20万円
比較のために、港区の北側に接する西区の家賃相場もご紹介します。
●ワンルーム~1LDK:6.19万~11.24万円
●2K~2LDK:10.10万~19.63万円
●3K~3LDK:10.92万~19.54万円
●4LDK以上:25.71万~28.00万円
港区と西区で家賃相場を比較すると、港区のほうが安い傾向です。
西区の北側には大阪の中心地である梅田がある立地から、利便性の高さに比例して家賃相場が変動していることがわかります。
それを示すように、港区東側の川を隔てて接する大正区では、以下のとおり港区よりも家賃相場が低くなっています。
●ワンルーム~1LDK:4.16万~7.09万円
●2K~2LDK:4.70万~8.33万円
●3K~3LDK:7.00万~14.36万円
●4LDK以上:12.13万~16.26万円
住みやすさの評価を見ても、梅田がある北区から離れるほど評価が下がる傾向です。
大阪市全体で見ると、港区の家賃相場と住みやすさの評価はほぼ平均値といえます。
なお家賃相場は常に変動するため、最新情報で相場を把握することをおすすめします。
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まとめ
大阪市港区は、下町情緒あふれる住みやすさが魅力のエリアです。
交通アクセスや買い物環境などは高評価が多く、にぎわいと落ち着きのメリハリがあるため、利便性と暮らしやすさを兼ね備えた街といえます。
大阪市内への引っ越しを検討中の方は、ぜひ港区も選択肢にくわえてはいかがでしょうか。