住之江区の街は住みやすいだろうか、交通の便の良さや買い物のしやすさはあるか、家賃は負担にならない程度に抑えられるかなど、新しい住まいを探す際にはたくさん悩みが付きものです。
住環境を整備し、普段の暮らしからレジャーに至るまでさまざまな施設が充実する大阪の南端にある街を、新しい住まいの候補にしてみませんか?
住之江区の成り立ち!街が誕生した概要
もとはほとんどが海だった場所に陸地を作り、人が集まって物流の拠点となるまで発展した大阪市住之江区とはどのような街なのか、その概要をご紹介します。
住之江区ってどんなところ?街の概要とは?
大阪市住之江区は大阪市の湾岸部南端にあり、街の北には木津川、南には大和川に挟まれ、川と海に囲まれた位置にある街です。
区の面積は20.68㎢と、大阪市の24区のなかで最大の面積を誇り、令和5年5月の人口は約11万7千人と、大阪市第9位の人口となりました。
現在でも川と海に囲まれた街ですが、さらに古い時代には街の東側も海に面しており、今ある土地の多くは浅瀬の拡大や新田開発によって拡充してきた土地なのです。
明治・大正・昭和の時代を経て、徐々に土地の拡充や区画整理をおこない、人の住みやすい土地となるよう開発が進められてきました。
大阪湾に面した西側の湾岸部には、企業の倉庫や湾岸施設が立ち並び、フェリーターミナルが整備され、移動や貿易の拠点としても発展しています。
産業の発展のみならず、憩いの場となるような野鳥園や釣り場も設けられ、休日のレジャーにもおすすめの場所です。
住みやすい街づくりを!開発と災害の歴史
今でこそ大阪市24区で最大の面積を誇る住之江区ですが、歴史を紐解くと埋め立てや新田開発がおこなわれる以前の江戸時代まで遡れば、ほとんどが海で今ほどの面積はありませんでした。
旧大和川のつけかえ工事を起因として洪水が起きるようになり、上流から土砂が流れ着いて、しだいに陸地が広がっていったとされています。
流れ着いた土砂を利用して浅瀬を広げ、そこを田畑にしようとする新田開発は江戸時代から明治時代まで続きました。
その間にも町村の合併や大阪市への編入がおこなわれ、街は大きくなっていきましたが、昭和9年の室戸台風と昭和20年の太平洋戦争によって甚大な被害をうけたのです。
何もかもを失ったかに見えた街の住人は、もう一度住みやすい街をつくろうと立ち上がり、田畑だった土地を住宅地にし、病院や学校など生活に必要な施設がどんどん増えていきました。
現在では、海に面した立地を活かした物流業が盛んになり、コンテナやカーフェリーの埠頭などが整備され、区を支える重要な産業となっています。
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住之江区の住みやすさ!住環境はどれだけ充実しているか?
海に面した湾岸部には商業施設や工業施設が立ち並んでいますが、住環境はどこまで整備されているのか、公共交通機関と買い物スポットの2点を見ていきましょう。
住環境のここがポイント!移動がしやすい!
その街の住みやすさを測るには、移動がどれだけしやすいか、選べるだけの交通手段があるかがポイントです。
住之江区内を走る公共交通機関は、地下鉄大阪メトロ四つ橋線・中央線、南港ポートタウン線、南海本線、路面電車の阪堺線があり、複数の移動手段から利用しやすい路線を選べます。
地下鉄大阪メトロ四つ橋線は、大阪の都市部である難波にも直結しており、区内にある住之江公園からはわずか12分ほどで到着です。
さらに南に位置する関西国際空港までは南海本線で繋がっているため、乗り換えなしで移動できる利便性の高さには口コミでも高評価を得ています。
嬉しいのはフェリーターミナルや大型商業施設の目の前に駅があるところで、レジャー目的の移動にも不便はありません。
区内には77のバス停があり、大阪市営バス・南海バス・北港観光バスの3社が運行しており、街中の移動も楽々です。
区の東西それぞれには、南北を貫くようにして整備された阪神高速15号堺線・4号湾岸線があって、車でどこへ向かうにも利便性の良さを感じられるでしょう。
大型複合施設あり!買い物しやすい住環境!
レジャーや移動が楽でも、日常生活で必須の買い物がしにくいとなると、住環境が整っているとは言えません。
住之江区の買い物スポットは、レジャーを兼ねた大型商業施設が多く、買い物とレジャーを同時に楽しめます。
企業の物流倉庫やフェリーターミナルなどに囲まれながらも、住宅地を整備し、住人が買い物しやすいようにさまざまなお店が並ぶ街並みは圧巻です。
埋立地の南港エリアには昭和55年にニュータウンが完成し、そこを中心とした都市開発がおこなわれてきたため、専門店からレストランなどが入った複合施設がたくさんあります。
海が見える立地はそのまま観光スポットにもなり、住人らが癒しを得る場所にもなり、大阪でも屈指の人気スポットです。
湾岸部以外のエリアにもスーパーマーケットや業務用のお店などが多数あって、不便のない住環境が整えられていると言えるでしょう。
口コミでは、スーパーマーケットの店舗数や夜遅くまで営業しているなど、使い勝手の良さが評価され、買い物に困るとの声はほとんどありませんでした。
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住之江区の家賃相場!賃貸物件に住むならいくらかかる?
どの間取りの賃貸物件でも、複数路線の駅からアクセスが可能な住之江区の賃貸物件の家賃はいくらなのか、家賃相場を間取り別にご紹介します。
一人暮らし〜カップル・夫婦向け賃貸物件はいくら?
一人暮らしからカップルや夫婦だけの暮らしに適した間取りは、ワンルーム~1LDKですが、荷物の多さや暮らし方によってはもう少し広いほうが良いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
ワンルーム~1LDKの家賃相場は、ワンルームで4.83万円、1K〜1DKはそれより4,000円ほど高い5.27万円、1LDKになるとさらに1.7万円高く6.54万円です。
駅に近いほど家賃は高くなる傾向があり、駅から徒歩5分以内となると相場よりも数千円ほど高くなりますが、徒歩10分から15分にするだけで相場よりやや安い物件が増えます。
数ある物件のなかでも物件数がもっとも多い間取りがワンルーム~1LDKとなっており、交通の便の良さと家賃の安さを両立していると言えるでしょう。
夫婦のみ〜子どもがいるご家庭向けの賃貸物件はいくら?
将来を考慮して部屋数が多い賃貸物件を望んでいる方には、2K~2LDKや3K~3LDKの賃貸物件がおすすめです。
2Kの物件は家賃相場が4.46万円とワンルームとほぼ変わらないのに駅から近く、最寄駅から徒歩10分の物件がいくつもあります。
家賃が安くなる理由の多くは築年数の古さにあり、築36年や築50年などが経過していますが、内装はリノベーションされた綺麗な物件が多いです。
2LDKの相場は7.82万円、3LDKでは9.59万円と少しばかり金額が高くなるため、住居費用にどこまで割り振るか、決めておかないと物件選びに迷ってしまうでしょう。
部屋が広い!立地も良いペット可物件はいくら?
部屋数が多く、広い部屋が好きな方やペット飼育可の賃貸物件を探している方は、住之江区ならば4LDK以上の物件があります。
物件数は少ないものの、多くの物件は駅から徒歩10分以内と近く、通勤や休日の外出の際の移動に不便は感じにくいでしょう。
4LDK以上の家賃相場は19.72万円、ペット飼育可の物件となるとさらに1万円ほど高い20.79万円となります。
鉄筋の高層マンションから木造の2階建ての一戸建て賃貸物件など、数少ない物件でもライフスタイルに合わせた物件を選べるでしょう。
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まとめ
大阪を代表する港湾都市の住之江区は、住みやすさを充実させるさまざまな整備がされ、発展を続ける街です。
普段の暮らしや通勤・通学にも便利で、レジャーにもなるこの街の住みやすさを、実際に足を運んで確かめてみませんか?