大阪市生野区といえば、コリアタウンなど観光で訪れる街としてのイメージを持つ方も多いかもしれません。
そんな観光地としても有名な生野区ですが、「実際に住んでみたらどうなのか」「どのような住みやすさがあるのか」気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、生野区の概要や住環境からわかる住みやすさや実際に住んでいる方の口コミ情報、家賃相場についてもご紹介します。
生野区の概要からわかる住みやすさ
大阪市生野区には、どのような特徴があるのか、地域の情報や概要からわかる生野区の住みやすさをご紹介します。
概要①生野区の基本情報からわかる住みやすさ
生野区は、大阪市の東南に位置する面積がおよそ8.38㎢の区です。
生野区は全国的にも外国人の比率が高いことが特徴で、人口およそ12万人のうち約3万人が外国人になります。
東側は東大阪市に面し、北に東成区、西に天王寺区、南に阿倍野区・東住吉区・平野区にそれぞれに面した立地になっています。
鉄道は、大阪メトロ千日前線が区内を走り、JR大阪環状線、近鉄大阪線も利用できるなど、交通アクセスが充実した住みやすさが魅力です。
概要②生野の由来
生野区は、万葉時代から歴史や伝承が伝え残された地域としても知られています。
区名の生野は、聖徳太子ゆかりの「生野長者」にちなんで名付けられました。
また、生野区役所の東側には、大小橋命(おおおばせのみこと)の廟所と伝えられる御勝山古墳があります。
御勝山古墳は、慶長19年の大阪冬の陣で、徳川秀忠がこの場所に布陣し勝利したことから、当時の地名である「岡山」が「御勝山」と呼ばれるようになったと伝えられています。
概要③観光スポットからわかる住みやすさ
JR大阪環状線の鶴橋駅・桃谷駅から徒歩10分の場所に、地元の方や観光客の方も多く訪れるコリアタウンがあります。
カフェやチーズハットグ、韓国風海苔巻きキンパのお店など、食べ歩きにもぴったりな観光スポットです。
K-POPのグッズや韓国コスメが買えるお店もあり、日本にいながら韓国旅行の気分を味わえるでしょう。
また、コリアタウンの近くには、由緒ある「御幸森天神宮」があり、夏祭りや秋祭りなど季節ごとに行事がおこなわれ賑わいます。
賑やかな商店街の近くにあるオアシスとして、癒やしが得られるおすすめのスポットです。
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生野区の住環境からわかる住みやすさ
次に、生野区の住環境の概要からわかる住みやすさを、気になる口コミ情報も併せてご紹介します。
住環境①交通アクセスの概要
生野区では、大阪メトロ千日前線、R大阪環状線、近鉄大阪線、バスなどの公共交通が利用できます。
梅田駅や北新地駅、心斎橋駅、難波駅など、大阪市内の主要駅にもアクセスがしやすく、通勤・通学にも便利なエリアです。
また、天王寺や梅田、心斎橋、難波などの繁華街にもアクセスしやすいため、ショッピングやレジャーも気軽に楽しめます。
大阪メトロ千日前線を利用すれば、生野区内の主要駅に20分以内で移動が可能など、交通アクセスが良く住みやすさを感じられる地域です。
住環境②生野商店街
生野区の住みやすさが感じられる住環境として、大阪の下町情緒が感じられる商店街が残っていることも魅力の1つです。
生野商店街は、源ヶ橋から生野八坂神社まで続く全長約1km続くアーケード商店街として、古くから地元の方に親しまれてきました。
本通商店街・中央商店街・本通センター街・ベルロード中銀座商店街・銀座商店街の5つの商店街から構成され、飲食店やファッション、美容関連など、約50店舗が並ぶ大型の商店街です。
夏祭りなどさまざまなイベントもおこなわれているので、大阪ならではの明るく活気ある雰囲気が味わえるでしょう。
住環境③口コミからわかる住みやすさ
次に実際に生野区に住んでいる方の口コミを参考に、生野区の住みやすさについて見ていきましょう。
●地下鉄・近鉄電車・JRがあり、難波や梅田・天王寺などへのアクセスが良い
●商店街がありにぎやか、活気があるし日々元気がもらえるような気がする
●本格的な韓国料理を地元で楽しめるうえに、値段もリーズナブルでお得感がある
●焼肉屋やお好み焼き屋などの食べ物屋が多く、とにかく活気のある町
●コリアタウンには観光客が多く訪れるため、休日は混雑して買い物がしにくい
交通のアクセスが良く、活気ある商店街やコリアタウンを魅力の住環境と考える方が多い一方で、休日の観光客が多く不便に感じる方もいらっしゃるようでした。
総じて、大阪らしい下町情緒が感じられる町並みや、異国情緒溢れるコリアタウンを魅力と捉えている方が多いようです。
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生野区の家賃相場からわかる住みやすさ
生野区に引っ越しを検討している方に向けて、単身者向けからファミリー向けの物件までの家賃相場をご紹介します。
ワンルーム〜1LDKの家賃相場
生野区のワンルーム〜1LDKの家賃相場は、以下のとおりです。
●ワンルーム:4.02万円
●1K〜1DK:5.17万円
●1LDK:7.04万円
生野区でワンルームや1DKを借りる場合は、4万円〜5万円程度と、比較的安い家賃で借りられます。
近隣と比較すると、中央区のワンルーム家賃相場が6.86万円、1DKが7.05万円と生野区よりも2万円以上も高いことがわかります。
また、低い地域では、旭区のワンルームが3.60万円、住吉区の1DKが4.73万円と数千円ほどの違いのため、単身者の方も借りやすい地域といえるでしょう。
2K〜2LDKの家賃相場
生野区の2K〜2LDKの家賃相場は以下のとおりです。
●2K:5.15万円
●2DK:6.02万円
●2LDK:8.94万円
2Kや2DKのお部屋を5~6万円台で借りられるのは、利用しやすい価格でしょう。
2DKの家賃相場を周辺地域と比較すると、もっとも高いのが中央区の9.84万円、低い家賃相場が西条区の5.47万円となり、大阪市内でも生野区は安いエリアだとわかります。
二人暮らしで2部屋以上の賃貸物件を探す際も、生野区なら比較的安く物件を見つけられるでしょう。
3K~3LDKの家賃相場
生野区の3K~3LDKの家賃相場は以下のとおりです。
●3K:4.33万円
●3DK:7.14万円
●3LDK:10.70万円
ファミリータイプの3部屋以上のお部屋では、アパートよりもマンションや一戸建ての物件が多くなり、家賃相場も少し高くなります。
周辺地域と3LDKの家賃相場で比較すると、中央区で23.66万円、北区で24.73万円と生野区に比べて2倍近く高くなっています。
低い地域では、平野区の3DKが6.30万円、3LDKも平野区の7.60万円となり、3DKではそれほど大差がなく、ファミリータイプも借りやすいでしょう。
4LDK以上の家賃相場
生野区での4LDK以上の家賃相場は以下のとおりです。
●4LDK以上:15.83万円
●4LDK以上(ペット可・相談)16.92万円
4LDK以上のお部屋になると、分譲マンションの賃貸物件や一戸建てが多くなり、ペット可もしくは相談が可能な物件が多くなります。
また、築年数が古い一戸建ての場合は、10万円以下で借りられる4LDK以上の物件も多く、諸条件によって家賃相場に差が大きく出ることも特徴です。
周辺地域と比較すると、北区や西区が高く、東淀川区や西淀川区が低くなっています。
ただし、4LDK以上の物件は数が少なく価格の差も大きいため、どのような物件が募集に出されているのか実際に確認してみると良いでしょう。
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まとめ
今回は、生野区の概要や住環境、相場からわかる生野区の住みやすさについてご紹介しました。
生野区には、異国情緒溢れるコリアタウンや、イベントも度々開催される生野商店街もあり、活気ある街としての魅力があります。
家賃も大阪市内の中では低めの相場になっているので、単身の方やファミリーの方にも住みやすいおすすめのエリアです。