大阪市住吉区は、豊かな自然に恵まれ、充実した子育て制度も設けられているため、子育て世帯にもおすすめしたい街です。
しかし、引っ越しを決める前に、あらかじめ住吉区の住みやすさについて知りたいですよね。
そこで今回は、住吉区の住みやすさを知りたい方向けに、街の魅力と住環境のほかにも、子育て制度についてご紹介します。
大阪市住吉区の住みやすさ「住吉区の魅力編」
大阪市住吉区は、神社仏閣と公園が点在しているため、歴史と自然が感じられるのが魅力の街です。
住吉区の魅力について、以下にご紹介します。
住吉区の「歴史」からわかる街の魅力
住吉区の歴史は古く、古代時代には、摂津国住吉郡として豪族が治めていた国「住吉津(すみのえのつ)」として栄えていました。
古くから親しまれているうえに観光スポットでもある住吉大社は、西暦200年に創建されました。
国際港として発展し、シルクロードの玄関先として遣隋使や遣唐使の出発拠点となったともいわれています。
南北朝時代には、天皇の御座所が置かれ、大阪と諸国を繋ぐ、重要な交通の要所としても役割を果たしました。
1878年の町村制と郡制の施行による合併などを経て、1925年に「住吉区」が誕生します。
区域の南部には大和川が流れており、現在まで農業が盛んにおこなわれてきました。
また、住吉大社の鳥居門前町としても発展してきた魅力あふれる街です。
四季折々の草木が楽しめる「住吉公園」
住吉区には、大阪でもっとも古いといわれている住吉公園があります。
趣を感じられる日本庭園と、四季折々の草木が楽しめるのが魅力の公園です。
とくに春の桜が満開になる季節には、多くの人で賑わいます。
また、バーベキュー場が設置されているため、家族や友人たちと楽しく過ごせるスポットです。
住吉鳥居前駅と住吉大社駅からすぐの場所にあるのも嬉しいポイントです。
休日に家族で住吉公園を散策しながら、美しい自然に癒されてみてはいかがでしょうか。
住吉区の魅力をより深く知ろう!「再発見!すみよし文化すごろく」
住吉区のホームページには、「再発見!すみよし文化すごろく」が掲載されています。
住吉区の魅力が感じられる内容が詰め込まれているすごろくです。
住吉区についての問題を説きながら進めていくため、さまざまな住吉区の魅力が発見できる仕組みになっています。
たとえば、住吉区で活動しているママさんたちで結成されたオーケストラ集団について紹介されています。
「子ども連れでも楽器が吹きたい」という想いで活動されている団体です。
こちらを紹介しているコマにすごろくが止まった場合、楽器を4つ答えられたら2コマ進められます。
このように、家族で楽しめるすごろくで遊びながら、住吉区の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
▼この記事も読まれています
同棲するなら家賃の目安は?家賃負担の割合や抑える方法を解説!
住吉区の住みやすさ「住環境編」
住吉区の住みやすさを知るうえで、家賃相場・治安情報・交通アクセスについては重要な情報です。
住吉区の住環境について、以下にご紹介します。
住吉区の家賃相場は周辺地域に比べて低め
住吉区の賃貸物件の家賃相場は以下のとおりです。
●1K:4.86万円
●1LDK:7.41万円
●2LDK:10.91万円
●3LDK:14万円
上記の家賃情報は、共益費や駐車場代は含まず、最寄駅から徒歩10分以内の物件の平均値となります。
また、住吉区のワンルーム・1K・1DKの家賃相場は5.18万円である一方で、周辺地域である大阪市阿倍野区の家賃相場は5.81万円、東住吉区は5.58万円です。
このように、周辺地域に比べて、住吉区の家賃相場は低いことがわかります。
住吉区は治安が良い地域
住吉区の治安の良さは、大阪市24区のなかで第2位です。
大阪の繁華街からも離れており、観光地も少ないため、犯罪率が少ないと考えられます。
また、住吉区には大阪で唯一の高級住宅街もあり、パトロールが強化されている影響もあるでしょう。
治安の良い住吉区ですが、ひったくり・公然わいせつ・粗暴犯の発生率が第1位です。
住吉区でとくに治安の良い駅には、住吉東駅・沢ノ町駅・帝塚山駅が挙げられます。
女性の一人暮らしから子どもがいる家庭まで、安心した暮らしが期待できるでしょう。
住吉区はアクセスに便利な交通機関が多い
住吉区は、電車だけでなくバスや車でのアクセスも良好です。
たとえば、住吉区役所からの最寄駅である、南海高野線「沢ノ町」駅から徒歩約6分、南海高野線「我孫子前駅」から徒歩約8分の場所にあります。
また、JR阪和線「我孫子町」駅から住吉区役所までは、徒歩約10分で到着します。
バスだと、「住吉区役所区民センターバス停」から住吉区役所までは、徒歩約2分の場所にあります。
阪神高速道路も走っており、阪神高速境線「住之江IC」から住吉区役所までは、車で約1.6kmの距離です。
このように、住吉区は多様な交通機関が利用できる街であるため、アクセスに良好な地域といえます。
▼この記事も読まれています
賃貸の契約期間はなぜ2年が多いのか?更新時の注意点と解約の方法をご紹介
住吉区の住みやすさ「子育て編」
住吉区は、子育て環境が整えられているため、子育て中のファミリー層にもおすすめの地域です。
住吉区で取り組まれている子育ての支援や制度などについて、以下にご紹介します。
住吉区の児童手当
住吉区では、次世代を担う子どもの成長を支援するためにも、児童手当の制度を設けています。
児童手当は、中学校修了までのお子さんを養育している方に限られます。
住吉区の児童手当は、年収によって制限が設けられているため注意が必要です。
原則として毎年6月、10月、2月の各3回、前月までの総支給額を振り込みにて支給されます。
支給内容は以下のとおりです。
●3歳未満:月額1万5千円
●3歳以上小学校修了未満(第1子・第2子):月額1万円
●3歳以上小学校修了未満(第3子):月額1万5千円
●中学生:月額1万円
なお、転入したり子どもが産まれたりした際に、ご自身で住吉区に児童手当の受給を申請する必要があります。
助成金
住吉区では、出産・子育てにおける補助金・助成金を受けられる制度が設けられています。
たとえば、乳幼児医療費助成制度が挙げられます。
18歳3月末までの通院あるいは入院している子どもが対象です。
自己負担額は、一日500円、月2日間です。
1ヶ月の総負担額は2,500円までとなり、超えた分の助成金が受けられます。
そのほかにも、調剤薬局の自己負担分はなしですが、入院時の食事療養費の自己負担はあります。
養育している親の所得制限がある点には、注意しましょう。
住吉区・子ども子育てプラザ
住吉区には、子育て世帯や地域の人たちなどの生活を支える「子ども子育てプラザ」があります。
乳幼児の親子を対象にしたイベントやセミナー、情報提供などのほかにも、子どもが自由に遊べる場も設けられています。
子ども子育てプラザの児童健全育成事業では、平日だと放課後〜17時まで、学校がお休みの日だと10時〜17時(昼休憩12時〜13時30分を除く)までの時間帯に、小学校から高校生までを対象に施設の利用が可能です。
遊びや勉強などの多様な目的で利用できます。
このように、子育て世帯の親だけでなく、子どもたちが安心して利用できる施設があります。
▼この記事も読まれています
賃貸物件での一人暮らしにおすすめの間取りとは?
まとめ
住吉区は、住吉大社の鳥居門前町として栄えてきた歴史ある街であるうえに、緑豊かな住吉公園があるのが魅力です。
平均家賃が周囲よりも低く、アクセスと治安状況の良さから考慮すると、快適で安心した暮らしが期待できるでしょう。
子育て世帯に対する児童手当や助成金、施設も充実しているため、ファミリー層におすすめの街です。