シンプルな和室は使い勝手が悪い・古くさいイメージしかないなど、良くない先入観が多いのですが、使い方次第ではおしゃれに見せることができます。
ここでは古い和室のメリット・デメリットを解説するとともに、どうしたらおしゃれにコーディネートすることができるのか、その方法を見ていきましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら古い和室をおしゃれに!実は優れている和室の3つのメリット
洋風なフローリングはおしゃれ、昔ながらの和室は古くさいと考えられたときもありましたが、現在では古い和室をおしゃれに活用しようと、和室のメリットが見直されています。
メリット①どこでも寝転がれる癒し空間
日本の昔ながらの和室の床には畳が敷き詰められ、直接座ったり寝転がったりしても体が痛くなりづらいので、疲れたときに簡単に横になれます。
デスクワークで疲れたときに、大の字になって寝転がってみると畳の柔らかな感触とさらさらの手触りが心地よく感じられるでしょう。
硬いフローリングの床では寝転ぼうとも思わないので、これはクッション性のある和室ならではのメリットと言えます。
普段は気付くことはほとんどありませんが、畳にはかすかに自然の香りがあり、寝転がると気付くその香りは、まるで森林浴をしたかのような香りです。
リラックス効果やストレス緩和効果が期待できるとされており、ストレスの多い毎日を送られている方にはあると嬉しいお部屋でしょう。
メリット②雨降りでも湿気らない調湿効果
四季のある日本では、毎年梅雨の時期になるとまとまった雨が降り続き、お部屋のなかは湿気まみれとなってしまうことも多いです。
そんな梅雨の時期でも心強い味方となってくれるのが畳の調湿効果で、畳自体が周囲の湿気を吸い取る働きをします。
これにより、フローリングのお部屋よりも湿気を感じにくくなり、雨が長く続く時期でも快適に過ごすことができるでしょう。
古い和室でも畳の効果にはほとんど変化はないので、お部屋の湿気が気になる方は和室を選ぶのがおすすめです。
メリット③大容量の押し入れ収納スペース
衣装持ちや趣味の荷物が多い方などは、お部屋にある収納スペースの広さが気になるところですが、古い和室ほど収納スペースに困らないでしょう。
押し入れは古い和室に多い収納スペースですが、布団を片付けられる容量があるため、奥行きがあり、幅も広く作られています。
収納スペースが押し入れであることのメリットは、とにかくたくさんの荷物が入ること、奥行きがあって大きな荷物も入れられることです。
最近では、押し入れを単なる収納スペースとするだけでなく、書斎のようにカスタマイズされるケースも増えています。
おしゃれに見えない?古い和室の3つのデメリット
メリットがあると言っても、やはりパッと思い浮かぶデメリットを解消できるのかどうかが、おしゃれなお部屋を作れるかのポイントです。
デメリット①畳のお手入れが大変そう
古い和室ほど畳の経年劣化が気になるところですが、畳のお手入れとはどうしたら良いか、正しい方法を知っている方はそう多くはありません。
昔ながらのお手入れ方法は、定期的に畳の使用面を入れ替えたり、畳を新しくしたりするなどがありましたが、現在では少し変化がありました。
新たな技術や素材の登場で、現在の畳は以前のものよりも耐久性に優れているため、張り替えまでの期間が長くなり、お手入れの手間が大幅に省けるようになっています。
フローリングよりも手間はかかるかもしれませんが、以前に比べると楽に綺麗な状態を維持しやすくなったと言えるでしょう。
デメリット②古い和室をおしゃれに見せるのが難しい
古い和室の最大のデメリットと言っても過言ではないのが、洋風の家具との相性が悪く、お部屋をおしゃれに見せるのが難しいことです。
実際に相性を考えずに洋風の家具を和室に置いただけでは、おしゃれとはほど遠いお部屋になってしまうのは避けられません。
畳が傷むのが気がかりで、全面にカーペットを敷いて良いものか、フローリングシートを敷き詰めた方が良いのかを悩まれる方はたくさんいらっしゃいます。
個性的でおしゃれなインテリアが制限されるのは、洋風なインテリアとの調和が難しい古い和室ならではのデメリットです。
デメリット③お部屋の使い方がわからない
昔ながらの使い方だと、和室は客間として利用されることが多くありましたが、それほど来客が多いわけではない方は持て余してしまうのではと考えています。
和室はほかのお部屋と同じように、使いたいように使って良いお部屋で、子どもの遊び部屋や作業スペース、書斎として利用することも可能です。
畳のうえにテーブルや椅子を置くのが悪いように感じられる方がいらっしゃいますが、畳を傷めないように足の太いものを選んだり、転倒防止クッションを使ったりして畳の劣化を防ぐことはできます。
古い和室をおしゃれにするには?3つの方法でコーディネート
和室というだけでおしゃれに見せるための難易度が急上昇したように思われるかもしれませんが、ポイントを押さえるだけで、古い和室もおしゃれに見せることは可能です。
自然物と調和しやすい特徴を活かした方法
古い和室は基本的に自然物で構成されたお部屋と考えると、あとから置くインテリアも自然物に近いもののほうが調和しやすいです。
無垢材のテーブルや籐の椅子などとは相性が良く、古い和室に置いても違和感なく溶け込むことができるでしょう。
また、柱や障子戸の枠組に使われている木材と同じものを使用しても、インテリアの統一感が出しやすくなります。
和室は天井が高めに作られていますが、背の高い家具を置くと圧迫感が増してしまうので、できるだけ背の低い家具を置いたほうが、和室の広さを感じられるでしょう。
和素材のカーテンでお部屋の統一感を出す方法
カーテンは面積が大きくなるため、お部屋の雰囲気を決める重要なポイントとなりますが、1つ間違うと統一感を失ってしまいます。
古い和室にカーテンを付ける場合、落ち着いた色や素材のものを選び、和室の雰囲気を壊さないカーテンを選ぶことです。
はっきりした色のものは浮いてしまいやすいので、淡い色やくすみカラーだと、古い和室をおしゃれに見せてくれるでしょう。
カーテン以外にも木製のブラインドならば、自然物ですので古い和室の雰囲気を壊すことなく、おしゃれなインテリアとして映えます。
素材が薄すぎると遮光性がないので外から室内が見えてしまい、防犯上良くないため、厚みや遮光性があるかも確かめてみましょう。
柔らかな色調の照明でインテリアを馴染ませる方法
備え付けの照明をそのまま使っても、古い和室をおしゃれに見せるのが難しいのは、照明が明るすぎるからです。
隅々まで明るく照らしてくれる照明は手元が見えやすく便利なのですが、それだと和室の古さを強調し、おしゃれには見えません。
古い和室はその雰囲気を活かし、明るすぎない暖色系の照明に変えるだけでも、お部屋全体の統一感を出すことができます。
ほかにもスタンドライトや間接照明といったアイテムを使った方法もあり、照明を変えるだけでお部屋の印象を簡単に変えることができるでしょう。
まとめ
もとがおしゃれに見えにくい和室は、使い道も物置部屋くらいしかないように思われますが、家具の素材や雰囲気を意識するだけで、おしゃれな和室にすることができます。
和室の古いというイメージを捨て去るだけでも、書斎やリラックス空間、趣味の部屋などさまざまな使い方を思い付けるでしょう。