立地や付帯設備は悪くないのに、なぜか家賃が安いお部屋を見つけることがありますが、どうして相場よりも安くなっているのか知っていますか?
家賃が安くなるよくある4つの理由や、入居者にデメリットなく住居費用を抑えられるお得な時期の存在を知っておくと、理想のお部屋を見つけやすくなるでしょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件の家賃が安いのはなぜ?よくある4つの理由
思いがけず、周辺よりも安い家賃設定のお部屋を見つけた場合、どのような理由で家賃が安いのだと思いますか?
日当たり・セキュリティ!低層階ゆえの不人気が理由
間取りや付帯設備が劣っているわけではないのに、賃貸物件の家賃が安い代表的な理由は、低層階ゆえの不人気が挙げられます。
低層階は1〜3階のお部屋が該当しますが、周りに高い建物があったり密集した住宅地であったりすると、日当たりが悪くなってしまうため、空室になりやすいのです。
空室を回避するため、ほかのお部屋よりも家賃を下げて入居希望者を募集することがあり、何ら不備がないのに家賃が安いという現象がおきます。
また、低層階はセキュリティ面で不安になる方が多く、女性などは防犯のために1階を避ける傾向があることも、家賃に影響を与える理由の1つです。
線路・繁華街が近い!防げない騒音トラブル
幹線道路や線路、繁華街に近い賃貸物件では、入居者が静かに暮らしていても外部から大きな音が入ってくるため、騒音トラブルを防ぎきれません。
音は振動によって伝わるので、うるささだけでなく、窓がガタガタと細かく動くのが気になるという方には落ち着かないでしょう。
大きな工場が近くにあるケースでは、土日は静かでも平日になると夜遅くまで機械の音が騒々しくて堪らないということも考えられます。
これらの騒音トラブルは防ぎようがないため、家賃を下げて入居者を集める方法に切り替えることが多いのです。
構造が特殊・築年数が古いお部屋だから
お部屋の真ん中に太い柱がある、築年数が古いなどの理由も、入居希望者を集めるために家賃を安くする理由となります。
建物の構造上の問題で、そのお部屋だけ天井が斜めで狭い・お部屋の真ん中に柱があって邪魔になるなどすると、そのデメリットを解消するために家賃を下げなくては入居者が集まりません。
同じく、築年数の古さは耐震構造に不安があったり設備の老朽化をイメージさせたりすることから、家賃を下げざるをえないと言えます。
近々取り壊し予定のある物件だから
一般的な理由は上記の3つですが、イレギュラーな理由として近々その賃貸物件が取り壊し予定となっている場合もあります。
建物の老朽化や土地の再開発による立ち退きなど、取り壊しの理由はさまざまですが、それまでの間は賃貸物件として利用でき、期間限定で貸し出しているのです。
家賃が安い理由も明確で、住居費用を抑えられる点は魅力的ですが、決められた短い期間しか住めないので、早い段階で引っ越さなければなりません。
短期的な入居で差し支えなければ問題はありませんが、長期的な住まいを探している場合は、入居にかかる初期費用や引っ越し費用が短い期間で再度必要になるため、家計の負担となります。
家賃が安い賃貸物件は事故物件の可能性もある?
大きな問題がなく家賃が安い理由もありますが、なかには特別な事情によって家賃を下げざるをえなかった賃貸物件という可能性も考えられます。
事故物件とは?前入居者が亡くなったお部屋
周辺の家賃相場よりも低く設定されているお部屋は、そのお部屋で事件または事故が起きて、前の入居者が亡くなった事故物件かもしれません。
事故物件とは、自殺や他殺が起きたお部屋や、一般的なホームクリーニングではなく、特殊清掃が必要になった物件のことを意味します。
事故物件には、事件や事故によって人が亡くなった物件であることを入居希望者に伝える告知義務が課されており、事故物件であることを意図的に隠して契約させることは許されていません。
物理的な不備があるわけではなくても、心理的な嫌悪感があることは入居率に大きな影響を与えるため、家賃を安くしなければ入居者が集まりにくいのです。
賃貸借契約を結ぶ前に入居希望者に誤解のないようにご説明し、事故物件であることを認識したうえで契約することが義務付けられています。
事故物件だと家賃はどれくらい安くなる?
事故物件の場合には、通常よりもどれくらい家賃は安くされるのか、それは亡くなった際の状況や発見に至るまでの時間の長さなどによって変動します。
凄惨な事件や長期間発見されずににおいやシミが付いてしまったなどの場合には、家賃を大幅に下げなければ、入居者が集まりにくいでしょう。
しかし、家賃をいくらにするか、それは大家の裁量に任されているため、事故物件であっても法律上で明確な基準は設けられていません。
一般的には通常の相場より3割ほど安くなるようですが、物件全体の入居率や事件・事故の影響を考慮して、大家が決めます。
賃貸物件の家賃が安い時期を狙う!利点しかない値下げ
賃貸物件の家賃が安い理由はさまざまですが、そこで暮らしていく自分にとってマイナスになるような理由のお部屋を選ぶのは問題です。
では、自分にとってマイナスになる問題が少なく、家賃が安い賃貸物件を探すには、何を目安に探せば良いと思いますか?
不動産業界のシーズンオフを狙う!閑散期は安くなる!
一般的に、進学や就職などの引っ越しシーズンほど不動産業界は忙しくなり、賃貸物件の空室があっという間に埋まっていきます。
1〜3月の年度末は繁忙期で、1年でもっとも多くの入居希望者が不動産会社に殺到する時期と言えるでしょう。
しかし、逆にそれ以外の時期は閑散期と呼ばれることもあるほど、人の動きが少なくなるため、賃貸物件全体が家賃を下げて入居希望者を募ることが多いのです。
引っ越しシーズンがひと段落した4〜6月、夏から秋にかけての7〜10月の時期は引っ越しをされる方が減るため、家賃が安い賃貸物件が増えると言えます。
この時期を狙えば、入居希望者にとってマイナスになるような理由がなくても、安い家賃で希望のお部屋に住むことができるでしょう。
大家側の事情で家賃が安い賃貸物件が狙い目!
もう1つの狙い目となる時期は、大家の事情で家賃を安くしているお部屋を見つけることですが、外部からその理由を推し量るのは困難です。
大家のなかには専業で賃貸経営をおこなう方もいれば、本業が別にある兼業の賃貸経営者もいるため、賃料収入に対する厳しさが異なります。
専業でおこなっている方は、1つ空室が出るだけでも月々の収入に大きな影響が出てしまうため、どうにかして入居者を集めたいと考えるのです。
立地や周辺環境はどうにもできないので、付帯設備の充実など入居者のメリットになる方法を考えて募集しますが、やはり家賃が安いことは人の目を引きます。
周辺の家賃相場よりも1万円でも安くなれば、周りとの差別化が叶うため、入居希望者の目に留まりやすく、空室を早く埋められるのです。
このようなケースでは、賃貸物件そのものには何の不備もマイナス点もないため、入居者にはメリットしかない絶好の物件と言えるでしょう。
ただし、家賃が安い賃貸物件でも管理費という名目でバランスをとっている可能性もあるため、物件情報は細部までよく読み込むことをおすすめします。
まとめ
家賃が安い賃貸物件は、必ずしもデメリットがあるわけではありませんが、どういった理由で相場よりも安いのかをきちんと確認しないと、あとで困ってしまいます。
自分にとってマイナスにならないか、暮らしていてストレスにならないか、具体的にシミュレーションして考えてみましょう。