家具や家電ほど重要視されることが少ないカーテンですが、部屋の雰囲気づくりや防犯、住まいの快適性にも大きく関わっています。
間違えやすい採寸のポイントや適当には選べない色や柄、そして機能や役割による選び方など、知っておくとためになる情報をご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件のカーテンの選び方!サイズに決まりはないって本当?
外からの視線を遮り、秋冬の冷たい空気を遮断してくれるカーテンは、住まいにはなくてはならないものですが、賃貸物件ではサイズが統一されていないと知っていましたか?
賃貸物件のカーテンサイズは統一されていない
アパートでもマンションでも、賃貸物件のほとんどにはカーテンが付いていないため、入居に際して好みの色や柄のものを購入して取り付けます。
しかし、丈や幅を確認もせずに既製品のカーテンを購入すると、床を引きずるほど長すぎたり、逆に寸足らずだったりすることがあるので注意しましょう。
一人暮らしの賃貸物件の窓の大きさなんて、ほとんどどこも同じに見えますが、実はどの物件でもサイズは統一されていないので、微妙に大きさや幅が異なっています。
それなのに、既製品として大きさや幅が決められた商品が全国で販売されているなんて不思議だと思う方も多いでしょう。
それは、高度経済成長期に建設ラッシュを迎えた集合住宅の設計が、建設の手間を省いた画一的な構造をしていたためです。
どの集合住宅も、ほとんどが同じ間取り同じサイズで建設されたため、内装もそれに合わせたものが販売されるようになりました。
今ではデザイナーズ物件なども増えてきており、物件によって丈や幅が異なることが当たり前となってきましたが、今も販売され続けている既製品は時代の名残と言えるでしょう。
わずか5cmでも大きさを間違えば、部屋の雰囲気を乱したり、外から室内が見えてしまったりして用をなさないので、購入する前に正しく計測する必要があります。
よくある賃貸物件の3種類のカーテンサイズ
高度経済成長期の名残でもある既製品でも、サイズさえ合えば問題なく使うことができますが、一般的にどの程度の大きさなのか知っておくと購入する際に困りません。
床から天井近くまである大きな窓は掃き出し窓と呼ばれ、ベランダや庭に面した窓に取り付けられることが多く、幅100cm×丈200cmのサイズです。
腰の高さよりうえにある窓は腰高窓と呼ばれており、換気を主目的として取り付けられる窓で、幅100cm×丈135cmのサイズです。
上記の2種類のほかに、中間の丈となる幅100cm×丈178cmサイズを加えた3種類が、よくある既製品のサイズとされています。
賃貸物件のカーテンの選び方!測り方の3つのポイント
長さを間違えれば買い直しとなってしまいかねないため、採寸する際には次の3つのポイントに気を付けておこなってみましょう。
レールの種類とレールの本数の違いによる選び方
幅や丈を採寸する前に、取り付けるレール部分がどのような種類になっているかをチェックするところから始めます。
レールには2種類あり、1つは装飾が何も施されていないシンプルな機能レール、もう1つは先端に飾りが付いたり金具を隠したりする装飾が施された装飾レールです。
しっかりと金具が見えていれば測り間違いは起きにくい一方で、装飾レールだと金具が隠れていて見えにくいため、何となく採寸してサイズを間違えてしまうことがあるので気を付けましょう。
日中用に薄手のレースカーテンを取り付けたい場合には、レールが2本必要になりますが、物件によって1本しかレールが付いていないこともあります。
部屋のどの窓にどのサイズで取り付けられるのか、最初に必要な購入数と種類を確定させてから、採寸をおこないましょう。
幅の測り方は端から端までキッチリ採寸!
一般的なサイズ表記は幅から書かれているので、数値を取り間違えてしまわないように、採寸する際も幅からおこなうことをおすすめします。
幅の測り方では、窓のほうにメジャーを当てて測ろうとすることがありますが、これでは長さが足りなくなってしまうでしょう。
必要な布地の幅は、レールに付いている1番端と端の固定された金具の間が正しい長さとなるので、この固定された金具の間を測ります。
左右に開くドレープカーテンの場合には、計測した数値よりも1.05倍の長さを選ぶと、ほど良く綺麗なヒダを作れるでしょう。
丈の測り方は窓の種類によって違いがある
カーテンの縦の長さとなる丈は、窓の種類によって採寸する部分が違うため、窓の種類に注意して測ることが重要です。
ベランダや庭に面した窓に多い掃き出し窓の測り方では、レールの金具から床までの長さを採寸し、床に擦れてしまわないよう1〜2cmほどマイナスします。
腰高窓の測り方は、レールの金具から底辺の窓枠を超えて15〜20cmほどプラスした長さとすると、光や熱を漏らしません。
もし、腰高窓の目の前にテーブルを設置する場合には、テーブルの上の物に当たってしまわないかを考慮すると良いでしょう。
カーテンの選び方!賃貸物件を好きな色でコーディネート!
新たな住まいのカーテンを選ぶ際、好みの色や柄だけではなく、その役割や色によって異なる室内コーディネートを考えてみましょう。
カーテンの役割による色・柄の選び方とは?
カーテンの役割には、外出時や夜間に外から部屋が覗かれてしまわない、冷暖房効率の上昇、睡眠の邪魔になる光の遮断などがあります。
これらの役割を考慮した最適なカーテンの選び方は、防犯や取り付ける部屋の目的に合わせると良いでしょう。
花柄やピンクなどの可愛い色柄のものは、女性の一人暮らしであると窓の外から見てわかるので、防犯を考えるなら避けたほうが無難です。
部屋を広く見せたいときは膨張色の白を、落ち着いた雰囲気を演出したい場合にはベージュやブラウンを、心理的な癒し効果を得たいなら緑をおすすめします。
色のイメージが強くなる赤や青などを選ぶ場合は、柄の少ないものや無地のもの、落ち着いたトーンのものを選ぶと使いやすいでしょう。
夜でも透けない遮光性!遮光等級による違い
カーテンの主な役割は外からの視線を遮ることであるため、日中だけでなく夜間でも透けにくい素材や機能があると安心です。
遮光性は3つの等級に分けられており、3級で99.4%の遮光率、2級で99.9%の遮光率、1級で99.99%の遮光率と分類されています。
1級のなかでも100%の遮光率を誇るものだけが、完全遮光と呼ばれ、光を一切通さない生地のため、夜間でも室内が透けにくいのが特徴です。
また、遮光性のある生地はしっかりと厚手なため、冷暖房の熱を外に逃がさず、外気を室内に入れにくくする保温効果も期待できます。
レースカーテンは必要?取り入れるポイント
日中は窓も開けっぱなしにしているという方でも、道路に面した部屋や1階の部屋では外からの視線が気になってしまうため、レースカーテンを必要とするケースがあるでしょう。
必ず取り付けなければならないわけではありませんが、あると日中でも外からの視線を気にせず室内で過ごせるので、安心感を得られます。
ミラーレースは、外からの視線を昼も夜も遮ってくれますが、日中は室内に光を取り込むことができる優れものです。
さらに、UVカット機能や花粉キャッチ機能付きのものから光沢のある糸を使った高級感あるものまで豊富な種類から選べます。
まとめ
家具と色を合わせると統一感を出し、アクセントカラーを取り入れると華やかになるカーテンは、選び方1つで住まいの雰囲気を大きく変えます。
入居してから揃えようとすると、しばらくは外から丸見えになってしまうので、部屋を決めたらすぐに採寸して、お店に見に行きましょう。