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大学生になってから、一人暮らしを始めたいけれど保証人なしで賃貸借契約ができるかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、大学生の一人暮らしに保証人は必要なのか、入居審査の確認ポイントについてお伝えします。
保証人なしで賃貸借契約を締結できる方法もご紹介しますので、親元から独立したい方は、ぜひお読みください。
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弊社へのお問い合わせはこちら大学生の一人暮らし!入居審査のポイントは保証人?
賃貸物件への入居は、保証人が条件になることが多く、大学生で一人暮らしをする方のほとんどは、親に依頼します。
しかし、親元から独立したいときは、親への依頼を避けるため頼む相手もおらず、入居審査の通過は厳しくなりがちです。
大学生が一人暮らしをするときに賃貸借契約はできるのか?ネックは?
大学生は18歳以上であり、成人年齢に達しているため単独で賃貸借契約を締結できます。
とはいえ、入居審査に通過できない可能性が高いことから賃貸借契約の締結に至ることは少なく、親の承諾を得ずに契約が完了できるケースは稀です。
入居審査では、安定した収入がないことに起因する、賃料の支払い能力がネックになります。
不動産会社では、賃料の1年分が年収の3割までにする目安が定着していることから、契約者は親、入居者は大学生の子にする契約が一般的です。
入居者と契約者の一致を重視する場合は、契約者を学生本人とし、親が連帯保証人になるパターンもあります。
賃貸物件の入居審査で重視するポイントは?
管理会社や同じ物件内の入居者とトラブルにならない人物であるかです。
貸主が契約したいのは、毎月賃料をとどこおりなく支払い、規約を守る人であり、トラブルになりやすい人との契約は避けたいと思っています。
しかも、いったん契約が成立すると借地借家法により一方的な解除は困難です。
そこで、入居審査は家主と管理会社、保証会社によっておこない、契約書の記載内容の他、不動産会社に相談したときの服装や態度なども審査対象になります。
だらしない服装は支払い能力に欠け、説明を聞かずに自分の要求ばかりを言うときは、トラブルメーカーになりやすいタイプとして不適格になりやすいケースです。
不動産会社に相談するときは、面接試験のつもりで応答しましょう。
大学生が賃貸物件の契約に必要なものは?
会社勤務の方と同じように本人確認書類が必要ですが、大学に合格したばかりのときは合格通知書、大学に在籍しているときは学生証も必須書類です。
学生であることが判明した時点で連帯保証人が条件になることも多く、申込書にその方の連絡先や年収、学生との続柄を記載しなければなりませんが、同席する必要はありません。
一人暮らしをしたい大学生に保証人は必要条件?連帯保証人との違いも解説
安定した収入がない大学生に対して保証人は必要条件ではありませんが、連帯保証人を条件にするのが一般的です。
両者の違いを知っておくことも、賃貸借契約を締結するうえでは重要になります。
保証人とは?連帯保証人のとの違いを解説
保証人は、契約者が賃料を支払わなかったときや退去するときに部屋を著しく汚していたときの原状回復費用などの請求を受けますが、代わりに支払う義務はありません。
「催告の抗弁権」に基づき、契約者に催促するように主張可能なうえ、契約者に支払い能力があることを証明できれば支払いを拒否できる「検索の抗弁権」も持っています。
そのため、貸主や管理会社、保証会社は、請求しても未払いの賃料を回収できる見込みはありません。
一方の連帯保証人には、催告の抗弁権も検索の抗弁権もないことから、請求を受けるとすぐに滞納した賃料を立替払いしなければなりません。
この違いにより、安定した収入のない大学生は、賃料の支払いに責任を有する連帯保証人が必要です。
連帯して責任を果たせる人物とは?
支払い能力はもちろんですが、契約者である大学生と血縁関係にあるなど近しい人物であることが条件です。
基本的に、3親等以内の親族であり、安定した収入がある他、不動産を所有する方が責任を果たせる方として適しています。
くわえて、日本国内に在住する方であり、反社会的組織の関係者は対象外です。
2親等以内の親族には、親や兄弟が該当しますが、親に内緒で一人暮らしとしたいときは、親以外の兄弟に依頼するより他ありません。
兄弟の場合、自分より年下であっても、18歳以上で成人年齢に達し、安定した収入がある方であれば大丈夫です。
3親等であれば、伯父(叔父)、伯母(叔母)の他、甥や姪まで範囲は広がります。
しかし、退職して収入が年金だけの方は、安定した収入には該当しませんので依頼しないようにしましょう。
また、不動産を所有する方が条件になっているのは、未払いの賃料を請求した場合、不動産を担保にしてでも返済できるとの評価に基づいています。
就職している知人や友人は、どんなに多くの収入があっても親族ではないため、連帯して責任を負う役割は果たせません。
大学生の一人暮らしを保証人なしで賃貸借契約できる方法とは?
保証人を頼む人がいない大学生でも、賃貸物件での一人暮らしは可能です。
シェアハウスや賃料の少ない物件を探すと契約を締結しやすくなりますが、この他の選択肢をご紹介しますので、ご自身に見合った方法を選びましょう。
保証会社が関与する物件から選ぶ
保証会社は、賃料の未払いが発生したときに入居者の代わりに貸主に賃料を支払う役目を担うため保証料は必要ですが、連帯責任を負う方なしでの契約は可能です。
保証料は、賃料1か月分の50~100%が目安になります。
初期費用が高くなってしまいますが、その後は契約を更新するタイミングで更新時保証委託料を支払い、毎月の負担はありません。
注意したいのは、賃料の支払いに対する肩代わりであり、きまりを守らないなど素行に関しては責任の対象外です。
そのため、保証会社だけの物件は少なくなり、連帯責任を負う方とのセットで契約の必須条件にする物件が増えています。
クレジットカード払いの物件は大学生の一人暮らしでも契約できる!
賃料の支払いをクレジットカード払いに限定している物件では、大学生が単独で申し込んでも契約できます。
クレジットカードを作成する際、カード会社による審査を通過している点が、支払い能力の認定になるからです。
ただし、指定のクレジットカードを新たに作成するよう求めるケースや保証会社と併用するケースもあります。
初期費用だけをクレジットカード払いにしている物件もあるため、急いで契約せず、時間をかけて内容を精査してから申し込みましょう。
連帯して責任を負う方が不要の物件を探す方法も検討する価値あり!
独立行政法人都市再生機構の管理する「UR賃貸住宅」は、連帯して責任を負う方だけでなく、保証会社も不要になっています。
仲介手数料や礼金もなしですが、入居審査が厳しく、年収は1年分の賃料の4倍が目安です。
この他の条件として、申し込みの際、緊急連絡先を2名登録します。
2親等以内が原則ですが、見つからないときは3親等以内で緊急時に連絡がつく方であれば入居審査は通過可能です。
緊急連絡先は、賃料や契約者の行動に対する責任を負わないため責任が軽く、入居後に変更もできます。
まとめ
大学生が一人暮らしを目的に賃貸物件に入居を希望するときは、安定した収入がない点がネックになって入居審査を通過できず、契約できません。
ほとんどの場合、連帯保証人が契約の条件になるため、3親等以内の親族に依頼します。
保証人が見つからないときは、賃料がクレジットカード払いやUR賃貸物件から探しましょう。
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