賃貸物件に入居を検討しているとき、合鍵は作っても良いか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、入居中の賃貸物件の合鍵を作製するときの注意点について解説します。
合鍵を作製したい場合、どこで対応できるのか、どのくらいの費用がかかるのかに関してもお伝えしますので、入居前の予備知識としてお役立てください。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件に入居中に合鍵を作りたい!知っておきたい注意点
賃貸物件に入居するとき、管理会社は入居者に鍵を2~3個貸し出すのが一般的です。
とはいえ、予備や家族へ渡すために、合鍵を作りたくなる方も多くいらっしゃいます。
そこで、合鍵を作製するときの注意点を知っておきましょう。
賃貸物件の合鍵を勝手に作製すると契約違反になる?
入居と同時に受け取った部屋の鍵は、借主が預かったものであり、個人の持ち物ではありません。
本来、部屋の鍵は物件に付随するものであり、貸主の所有物です。
そのため、勝手に合鍵を作製するのは契約違反になる可能性があります。
しかし、「家族がそれぞれ鍵を持ちたい」などの理由で複製したい方もいらっしゃるため、まずは契約書などで部屋の鍵を複製しても良いかを確認しましょう。
契約書に記載があった場合はその内容を守り、記載がない場合も勝手に作製せず、管理会社に相談して許可を得ます。
許可を得ていない場合は、契約違反となる可能性もあるため、必ず事前に相談しましょう。
入居した際に受け取る鍵はマスターキー?それともスペアキー?
賃貸物件に入居した際に受け取る鍵は、マスターキーの場合もあればスペアキーのこともあります。
両者の見分け方は、数字の刻印があるのがマスターキー、ないものがスペアキーです。
鍵の複製では、マスターキーから作るほうがスペアキーから作るよりも精度の高い鍵を作製できます。
しかし、マスターキーであっても、使えば使うほど摩耗してしまい、鍵穴との誤差が生じるなどのトラブル回避は不可能です。
スペアキーを普段使いにして精度の高いマスターキーを傷つけることなく保管しておくと、許可を得て作製するときに役立ちます。
退去するときの注意点は作製した鍵の返却!
複製した賃貸物件の鍵は、退去するときにすべて返却します。
退去にともなうリフォーム工事で鍵は交換しますが、エントランスの鍵までは交換しません。
そのため、引っ越す方が返却しなければ、それだけ侵入可能な人が増えるなど物件内の住人が危険な状況になってしまいます。
入居者の安全確保の観点から、複製した鍵も返却すべき注意点であり、自分や同居の家族以外に鍵を預けた場合は、その鍵も回収して必ず返却します。
賃貸物件の合鍵はどこで作製できる?依頼するときのポイントは?
許可を得てから合鍵を作ろうと思っても、どこで複製できるのかを知っておかなければいざというときに、困ってしまいます。
依頼するときのポイントもお伝えしますので、鍵のコピーを作る際にお役立てください。
鍵はどこで複製できる?時間はどれくらいかかる?
合鍵を作製する専門店はもちろん、身近なところでは、ホームセンターでも鍵の複製を受け付けています。
ただし、お店によって技量が異なるため、どこに依頼しても同じ精度になるとは限りません。
できれば、専門店に依頼しますが、引っ越してすぐの場合は、お店が見つからず困ってしまいがちです。
そのような場合は、ショッピングセンターなどの大規模商業施設や比較的規模の大きな駅にある、靴修理のお店に依頼しましょう。
鍵の複製をおこなうお店は、どこでも、数分から30分くらいで完成します。
申し込む際、とくに手続きなどもなく簡単に作製できますが、鍵の種類によっては対応できない店舗もある点に注意が必要です。
合鍵はスペアキーでは作製できない?
鍵の複製を依頼するときは、お店によってはスペアキーでは業務を引き受けない場合もあります。
鍵と鍵穴はピッタリと合致して解錠、施錠できる精密なものであり、複製するとどうしても誤差やズレが生じてしまいがちです。
そのため、使用頻度の少ないメーカー純正の鍵を基に作製すると誤差の少ない鍵が作れますが、複製のスペアキーからはズレが大きくなった複製鍵しか作れません。
鍵穴に傷をつけ、施錠も解錠もできなくなってしまうと、鍵全体を交換しなければならなくなります。
鍵を壊した責任により、費用も借主が負担しなければなりません。
許可を得て部屋の鍵を複製するときは、必ずメーカー純正の鍵で依頼しましょう。
メーカー純正の鍵を持ち込むメリット
メーカー純正の鍵で複製するのは、鍵の所有者であることの証明にもなっています。
実際、不正に入手した鍵を複製して、他人の家に侵入する事案は後を絶ちません。
鍵の持ち主が、物件の所有者もしくは居住者であるか、鍵屋さんでは確認できない状況です。
そこで、メーカー純正の鍵を使って正規の複製であることをアピールしましょう。
賃貸物件の合鍵を作製するときの費用を鍵の種類ごとに解説
鍵にはいくつか種類があり、広く普及しているのはディスクシリンダー錠とディンプルシリンダー錠、ピンタンブラー錠の3種類です。
鍵の名称に使用する「シリンダー」とは鍵穴を意味し、「タンブラー」は鍵穴の中の障害物を指し、タンブラーの形の違いからディスクとピンに分類します。
鍵の種類によって作製にかかる費用や時間が異なるため、違いを把握しておきましょう。
利用者が多いディスクシリンダー錠の費用相場は?
ディスクシリンダー錠は、鍵穴に入る部分の両側に刻みが入っているタイプの鍵です。
賃貸住宅はもちろん、マンションや一戸建て住宅などに広く普及していますが、簡単に解錠できるため、現在では新規の住宅への取り付けはおこなっていません。
簡単に複製できることから、ホームセンターや個人経営の合鍵作製店舗でも対応可能です。
費用相場は安いお店で300円、高くても1,000円まではかかりません。
5分くらいで完成し、持ち込む鍵が折れているときでも加算料金を負担すれば複製できます。
近年増えているディンプルシリンダー錠の複製費用は?
「くぼみ」を意味するディンプルは、片側に刻みのあるピンシリンダー錠に2列のくぼみをくわえて防犯性能を高めた鍵です。
ピッキング被害対策をおこなっていることから、住宅だけでなく、金庫の鍵などにも利用しています。
ディンプル加工の鍵の複製は簡単にできないことから、個人経営の鍵屋さんやホームセンターでは対応できず、メーカーに依頼しなければなりません。
費用は3,000~5,000円、3週間くらいかかることもあり、登録済みの場合はセキュリティカードも必要です。
ピンタンブラー錠とは?複製にかかる費用はいくら?
ピンタンブラー錠は、別名ピンシリンダー錠とも呼び、鍵穴に入る部分の片側だけに刻みのあるタイプです。
複製にかかる費用は1,000円が目安ですが、10分くらいで完成します。
鍵屋さんの他、ホームセンターや大型商業施設などの靴修理のお店でも対応可能です。
すり減った鍵でも複製できるため、近年ではロッカーなどに使用し、住宅への取り付けは多くありません。
そこで、防犯性能を高めるために素材に工夫を凝らした改良タイプが現在の主流です。
まとめ
賃貸物件に入居するときは、通常、2~3個の鍵を受け取りますが、家族の人数に足りないなどの理由で合鍵を作りたいときは、管理会社や貸主に申し出るなど許可が必要です。
鍵の種類により、複製費用や作業時間は異なり、メーカー純正の鍵を持ち込んで精度の高い鍵を作り、退去する際は合鍵も一緒に返却します。