滞納履歴が原因でブラックリストに載っている場合、賃貸借契約ができないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ブラックリストとはどのような情報なのか、賃貸物件を利用するときに受ける影響についてご紹介します。
ブラックリストに載っていても入居できる物件の探し方もお伝えしますので、ぜひお読みください。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸借契約の締結前に知っておきたいブラックリストとは?
家賃やローン、クレジットカードでの支払いを返済しないと、ブラックリストに入ると聞きますが、実際にそのようなリストは存在しません。
しかし、個人の信用情報にネガティブな記録が残ることなど、知っておきたい基礎知識をご紹介します。
ブラックリストとは?入ってしまうケースとは?
ブラックリストとは、借り入れの返済が滞った記録ですが、現実にはどこにも存在しないリストです。
実際には、さまざまな借り入れに対する返済履歴を一括して管理する「信用情報」の記録がブラックリストであり、主な機関は3つあります。
クレジットカード関連の「CIC(シー・アイ・シー)」、保証会社関係の「日本信用情報機構」、銀行や信用保証協会の「全国銀行個人信用情報センター」です。
どのブラックリストも、1回返済できなかった場合は、引き落とし日に口座の登録が完了していないなど事務手続きのミスの可能性があるため問題にはなりません。
2回(60日)以上返済しなかった場合に記録が残り、「信用情報に傷がつく」と称することもあります。
対象になるのは、ショッピングなどに利用したクレジットカードや分割払いの滞納です。
滞納による家賃の代位弁済や自己破産、多重債務も記録に残ります。
クレジットカードの不正利用も対象になるため、被害にあった場合は注意が必要です。
ブラックリストから情報が消えるまでの期間は?自分で確認できる?
クレジットカードや携帯電話の滞納を返済した後、ほとんどの信用情報機関では5年経過すると記録は残りません。
しかし、多重債務や自己破産などに対して、問題が深刻であると判断する信用情報機関では、10年間記録は残り続けます。
また、多くの方が気づかない間にブラックリストに入ってしまうのが、学生時代の奨学金や携帯電話の本体料金の滞納です。
信用情報に記録が残っていないか心配なときは、ご自身の記録を確認しましょう。
返済先から加入している信用情報機関を確認後、CIC(シー・アイ・シー)、日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(JBA)に問い合わせます。
郵送やホームページから確認できますが、本人確認書類と手数料が必要です。
ブラックリストに入っているときに賃貸借契約で生じる影響とは?
賃貸借契約を締結する前には入居審査を受けますが、ブラックリストに入っていると、どのような影響が生じるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
入居審査と個人の信用情報の関係、その他の評価対象を把握して、入居審査を通過できるようにします。
ブラックリストに入っていると入居審査で影響を受ける?
賃貸借契約の締結前の入居審査は、通常、貸主と管理会社、家賃の保証会社の仕事です。
借主との面談はなく、手続きに提出した書類や信用情報機関から取り寄せた情報を基におこないます。
なかでも、ブラックリストの情報から支払い能力を重視するのは家賃の保証会社です。
過去の滞納履歴から、金遣いの荒い方や返済能力が高くない方には、審査を通過させないなど厳しい判断をおこないます。
とくに、家賃の代位弁済があった場合は、再度の弁済になる可能性が高いため、審査通過のハードルが高くなることを覚悟しましょう。
支払い能力以外に人柄や返済中の借り入れもチェック対象になる?
賃貸借契約の入居審査は、支払い能力以外にも影響を与える要因があります。
不動産会社を訪問したときの態度から、人柄を見極めていることも忘れないようにしましょう。
派手な服装の方は金遣いが荒いと判断し、ふらっと立ち寄った方は、契約に対する本気度が低い評価になります。
高飛車や横柄な態度は、同じ物件内の住人とトラブルになりやすいと想像できることから、契約したくないタイプです。
そこで、不動産会社に相談する前に来店予約をする、訪問するときは身なりを整える、勤務先や年収情報を揃えておくなど、契約に前向きな態度をアピールしましょう。
多くの方が気になるのが、車などの高額な借り入れやリース契約です。
滞ることなく返済している場合は問題になりませんが、年収に対して借り入れが多い場合は、チェック対象になることもあります。
近年では、入居後のトラブル回避を目的として、犯罪歴やSNSでの発信内容を重視する保証会社も増加傾向です。
過去を変えることはできませんが、賃貸借契約におよぼす影響が気になる場合は、不動産会社に相談してみましょう。
ブラックリストに入っているときの賃貸物件の探し方とは?
ブラックリストに入っているときの賃貸物件の探し方には、コツがあります。
過去の返済が滞っていても、現在安定した収入のある方はコツを利用すると、理想の物件への入居も可能です。
保証会社を利用しない物件探しがおすすめ!
物件数は多くありませんが、保証会社を利用しない賃貸借契約が可能な物件がないか不動産会社に相談してみましょう。
保証会社とは、家賃の滞納があったときに家賃の立て替えをおこなうのが業務です。
貸主は保証会社を利用する契約にすると安心して物件を貸し出せますが、手数料もかかります。
そこで、連帯保証人をつけることを条件に保証会社を利用しない貸主、もしくは連帯保証人を重視する保証会社の物件がおすすめです。
この他、滞納履歴がない同居人や親族の名義にするなど、契約方法も相談しましょう。
年収に見合った家賃設定にした物件に絞る
家賃は、手取り年収の36分の1、月収にすると3分の1までにするのが理想です。
現在のご自身の年収から算出した家賃を上限に設定した探し方にします。
通常の物件探しは、立地条件や間取りなどを重視しますが、入居審査を通過できる物件に絞り、そのなかから条件に見合った物件を選ぶようにしましょう。
しかし、どんなに気に入った物件でも、保証会社が厳しい場合は契約できない場合もあります。
不動産会社に相談するときは、事前にご自身の信用情報を調べておき、ブラックリストに入っていることを隠さずに伝えるのも賃貸物件の探し方です。
記録に残っていない場合でも、家賃の滞納歴などネガティブな情報は隠さず伝え、契約に前向きな姿勢を示しましょう。
家賃の支払いがクレジットカード限定の物件はどうする?
原則、家賃がクレジットカード払い限定の物件ではその他の支払い方法を認めませんが、どうしても契約したいときは銀行の口座引き落としにできないか、貸主に相談しましょう。
また、信用情報が問題でクレジットカードを作れない場合は、預貯金の残高で判断してもらう方法も有効です。
自営業やフリーランスなど収入が安定しない方は、家賃の2年分が目安になります。
不動産会社と相談しながらさまざまな探し方を駆使して、入居審査に通過できそうな物件を見つけましょう。
まとめ
過去の滞納履歴が原因でブラックリストに入ると、保証会社の判断に影響をおよぼすことから賃貸借契約が難しくなることもあります。
保証会社を利用しない物件や年収を条件にした物件の探し方を、不動産会社に相談しながらおこないましょう。
事前にご自身の信用情報を確認して、不動産会社に伝えることも探し方のコツです。