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賃貸物件の防音対策!床・壁・天井それぞれにできることとは?

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カテゴリ:住まい探しの豆知識

賃貸物件の防音対策!床・壁・天井それぞれにできることとは?

賃貸物件では壁や天井、床などさまざまなところから外の音が聞こえてきたり、ご自身の部屋で生じた音で、周りが迷惑していないか不安になったりしていませんか?
床・壁・天井の3つの部分別に施せる防音対策や、音がどうやって外に伝わるかの仕組みを知れば、賃貸物件で安心して快適に暮らすことができるでしょう。

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賃貸物件の床への防音対策!気を付けるのは音の振動

賃貸物件の床への防音対策!気を付けるのは音の振動

賃貸物件では、歩いたり物を落としたりして、下の階の方にうるさいと思われてしまわないか気になってしまう方は多いでしょう。
床からどのように音が伝わるのか、その仕組みと音の性質を知れば、静かに暮らすためにご自身で何ができるかがわかります。

床から下の階へと伝わる2種類の音とは?

音の伝わり方には空気を伝搬するか物体を伝搬するかの2種類があるため、防音対策をするならば音の伝わり方を知るのが重要です。
賃貸物件の床から聞こえてくる音は、床という物体を伝搬して聞こえる音なので、音が生じる衝撃や振動を抑えることで、音を遮ります。
ここでもう1つ重要なポイントは、発生源の違いによる音の質の違いで、音の質が変われば聞こえ方や対処する方法も変わる点です。
床に伝わる音には2種類あり、1つは重いものがぶつかる重量床衝撃音で、もう1つは小物を落としたときに生じるような軽量床衝撃音です。
重量床衝撃音は、人が飛び跳ねたり、重い物を落としたりした際に生じる音で、ドスンと大きな低い音が響きます。
軽量床衝撃音は、スプーンのような軽い物を落としたり、人が歩いたりした際に生じる音で、高く響く音が床に伝わります。
重量床衝撃音は建物の構造自体に防音対策をしないと聞こえなくさせるのが難しいのですが、軽量床衝撃音はご自身でさまざまな対策を施すことが可能です。

賃貸物件で防音対策するなら遮音等級をチェック!

床に直接衝撃を与えることで音が響くのであれば、床にマットを敷けば良いと考える方は多いですが、薄手のマット1枚では十分とは言えません。
遮音性能を知るには、日本工業規格(JIS)が定めた、床から響く音をどれだけ遮ることができるかを示した遮音等級のL値が参考になります。
L値は数値が小さいほど音が伝わりにくくなり、LL-45以上から音が聞こえ始め、LL-65以上では騒がしいと感じる音が階下に聞こえます。
L値は重量床衝撃音のLH値と軽量床衝撃音のLL値に分けられており、日本建築学会が推奨する一般的な住宅での数値は、LH-50、LL-45です。
床に敷く防音マットを選ぶなら、上記のL値を参考にして、遮音性の高いマットを選ぶことをおすすめします。
ただし、防音マットに表記されているL値はあくまでも推定値で、どの賃貸物件でも確実に音を防げるものではないため、音を立てないようにすることも大切です。

賃貸物件の壁に施せる防音対策には何がある?

賃貸物件の壁に施せる防音対策には何がある?

賃貸物件の壁への防音対策を考える際、どのような音が外に伝わりやすいのかを考えると適切な対応ができるので、音の性質の違いを知っていきましょう。

壁に厚みがあれば音を防げるとは限らない!

賃貸物件の壁に厚みさえあれば、隣の部屋に音が漏れ聞こえてしまうことはないと考えるのは早計で、壁からどのように音が伝わるかを知る必要があります。
基本的には空気の振動によって伝わった音が壁にぶつかり、防ぎきれなかった音が透過して聞こえる音と、壁内部で反響して聞こえる音が発生します。
壁の内部で反響して聞こえる音とは、壁の内部にある空洞に音が反響し、まるで太鼓を叩いたときのような音が聞こえる太鼓現象のことです。
壁の遮音等級はD値で表示され、床のL値とは異なり、数値が大きいほど遮音性能が高く、日本建築協会では一般家庭における数値はD-50以上が推奨されています。
D-50以上の遮音等級となると、やや音量を上げたテレビなどの音やピアノの音が小さく聞こえてくる程度なので、防音対策を考える際の参考にすると良いでしょう。

壁から漏れ聞こえる音を防ぐ3種類の対策!

賃貸物件の壁に施せる防音対策では、吸音・遮音・防振の3つのポイントに着目して、それぞれの音への対応を考えていきましょう。
なぜなら、音を外へ逃さないように音を遮る遮音性だけを高めてしまうと、音は部屋の中を反響しやすくなり、快適とは言い難い部屋となってしまうからです。
イメージは、吸音素材で音が広がるのを防ぎ、遮音素材で音が外へと透過するのを防ぎ、防振素材で直接の振動から伝わる音を防ぎます。
これら3種類の性質の違う音への対策ができると、ご自身が過ごす部屋も隣や下の階の方も、静かに過ごしやすくなるでしょう。
簡単な壁への防音対策は、壁に貼り付けられる吸音・遮音素材のシートで、扱いやすい60cm四方のタイプが多数販売されています。
賃貸物件の壁にも貼り付けられるタイプを選べば、もとの壁紙を傷つけることはないので、安心して使用することができるでしょう。

賃貸物件の天井から聞こえてくる音への対策!

賃貸物件の天井から聞こえてくる音への対策!

床や壁には、ご自身の部屋から音が外に漏れてしまうことが気になりますが、天井からは上の階からの音が気になりませんか?

上の階の生活音が気になるときは防音と遮音を考えよう

上の階の方が歩く足音や洗濯機が稼働する音など、ちょっとした生活音が天井から響いてくると、音に敏感に反応してしまい、快適に過ごすことが難しくなります。
壁と同様に、天井から聞こえてくる音は空気が振動することによって聞こえてくる音と、物体に伝搬して聞こえてくる音の2種類があります。
これらの音を防ぐには、上の階の床に音を遮るシートを貼り付けてもらうのが効果的ですが、見ず知らずの方に要望を伝えて対応してもらうのは困難です。
昔に比べると遮音性能の良い賃貸物件は増えてきましたが、構造が鉄筋コンクリート造だからといって、確実に音が響かないというわけではありません。
さまざまな付帯設備のなかでも防音・遮音に関しての優先度は低くなりがちで、ある程度の生活音は仕方がないと言えます。
少しでも快適に過ごすには、天井に音を吸収する吸音シートと、音を遮る遮音シートを貼り付け、部屋の内側に施せる防音対策をすると良いでしょう。

間取りから家具や家電の配置を考えて有効な対策を練る!

音の発生源となっている部屋の方と直接やりとりをするのは、余計なトラブルを招きかねないので、管理会社を挟んで要望を伝えると良いでしょう。
しかし、その前にご自身でできる範囲の防音対策を施し、生活音が気にならなくなれば、それがもっとも平穏に解決できる方法となるかもしれません。
たとえば、上の階の間取りや、どこからどのような音が発生しているのかを確認してみると、その音への対策を立てやすくなります。
音は空間があると反響しやすいので、ご自身の部屋の家具の配置を変えて室内で反響しにくくしたり、防音性や遮音性のあるシートを天井に貼り付けたりが有効です。
天井が高い場合は、無理にご自身で作業するよりも専門業者に依頼するほうが、安全で見た目も綺麗に整えられます。
ご自身でできる防音対策を施しても音が気になるようなら、管理会社を通してどのような音がいつ響いてくるのか、詳細を伝えて改善を促してもらえないか話してみてください。

まとめ

生活音などの騒音トラブルは、自分が騒音の原因となっている自覚がないため、早期に解決するのが難しいとされる問題です。
しかし、トラブルを避けようと我慢し続けて暮らすのは相当なストレスになるので、ご自身でできる防音対策を施したら、あとは管理会社に伝えて、穏やかに解決できる方法を探してみましょう。

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