堺市美原区へ引っ越しを検討中の場合、住みやすさがどのような街なのかを知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、大阪府堺市美原区の住みやすさを街の概要や歴史から解説します。
名所のご紹介にくわえ、実際に住んでいる方の口コミから住環境もご説明しますので、引っ越し前の情報収集にお役立てください。
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堺市美原区(さかいし・みはらく)の住みやすさは、街の歴史や位置など概要を把握するとよくわかります。
古墳時代から交通の要衝として栄えた歴史をご紹介しますので、引っ越し前に、ぜひお読みください。
堺市美原区が誕生した流れ
堺市美原区は、大阪府堺市と2005年に合併するまで、南河内(みなみかわち)郡美原町でした。
1956年の町村合併促進法により、平尾村と黒山村、丹南村の3つの村が合併し、美原町になった歴史もあります。
「美原」は、合併当時の3つの村と平らな土地の意味と、永久に美しい環境を保ちたい願いが町名の由来です。
堺市美原区が誕生するまでの古代からの歴史
堺市美原区にある遺跡は、5世紀ごろに築造したとする前方後円墳の黒姫山古墳が最古のものです。
黒姫山古墳は多くの甲冑が出土し、珍しい襟付きタイプなどもあったことから、考古学の貴重な資料として存在を放っています。
大化の改新の頃には、『日本書紀』に黒山の地名もあり、当時の平尾遺跡は60棟の建物がある大規模なものです。
高野山の参詣道として栄えると同時に、8世紀ころから鋳物師が多く住んでいました。
鎌倉時代に消失した東大寺の大仏の鋳造にもくわわり、鎌倉大仏や梵鐘を手掛ける他、河内鍋など生活必需品の製造もおこなっていたことで有名です。
南北朝の内乱では戦場となったことから、河内鋳物師(かわちいもじ)は堺に移り住み、国産火縄銃の製造にたずさわるようになりました。
江戸時代を経て明治となり、廃藩置県によって堺県になりましたが、合併により大阪府へと変わった流れがあります。
この後、美原町が誕生するまでは、複数の村として存在しています。
堺市美原区の位置は?隣接する市区町村は?
堺市の東部に位置し、東隣に富田林市と羽曳野市、南隣は大阪狭山市、北隣は松原市、西側には大阪市東区があります。
大阪府堺市は大阪市の南部、和泉市の北側です。
飛鳥時代には、大阪の難波宮(大阪市中央区)から飛鳥京(奈良県明日香村)までの「飛鳥道」のルート上でした。
現在も、阪和自動車道と南阪奈道路が交わる美原JCTがあり、交通の要衝になっています。
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堺市美原区の住みやすさを支える名所を3つご紹介
堺市美原区には、歴史を伝える博物館や家族で楽しめる公園などの名所があり、住みやすさにつながっています。
引っ越し後に楽しむためにも、今から知識を深めましょう。
「堺市立みはら歴史博物館(M・Cみはら)」は歴史を伝える複合施設
堺市立みはら歴史博物館は、黒姫山古墳や河内鋳物師の歴史を伝える常設展示場と音楽会などに利用できるホールで構成しています。
愛称の「M・Cみはら」は、ミュージアムのMとコミュニティのCの頭文字です。
木曜日から日曜日にかけて営業するカフェテリアもあり、地元食材を使ったランチやケーキが楽しめます。
●所在地:大阪府堺市美原区黒山281
●営業時間:9:00~17:15(ホールや展示場で異なる)
●定休日:月曜日、祝日の翌日(土・日・祝日は開館)、年末年始
●アクセス方法:アクセス方法:南海バス 北野田線 多治井系統 黒姫山古墳前下車 徒歩すぐ
●駐車場:40台
「舟渡池公園」ではバードウォッチングとバーベキューが楽しめる
舟渡池(ふなといけ)公園は、堺市美原区内にある最大のため池「舟渡池」に親しむための施設です。
カルガモやアオサギのウォッチングやハナショウブの鑑賞、池の周囲をウォーキングやジョギングなど、思い思いに過ごせます。
バーベキュー広場や健康遊具も整備してあり、幅広い年齢におすすめの公園です。
年末年始は駐車場が利用できなくなるため、注意しましょう。
●所在地:大阪府堺市美原区阿弥131-1
●営業時間(駐車場):9:00~17:00
●定休日(駐車場):12月29日から1月3日
●アクセス方法:南海バス 中もず・平尾線 船戸下(ふなとした)下車 南へ300m
●駐車場:25台(障がい者用2台を含む)
「美原ふる里公園」はゆったりと過ごせる空間
みはら歴史博物館の北側にある、遊具とトイレを併設した緑豊かな公園です。
河内鋳物師の歴史を伝える目的から「鋳物のレリーフ」や「美はらの噴水」により、表現しています。
営業日と営業時間は、無料駐車場の利用時間です。
●所在地:大阪府堺市美原区大保27
●営業時間(駐車場):9:00~17:00
●定休日(駐車場):12月29日から1月3日
●アクセス方法:南海バス 北野田線 多治井系統 大保(だいほ)下車
●駐車場:17台(障がい者用2台を含む)
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堺市美原区の住みやすさを住環境から解説
堺市美原区がどんな街なのかを知るために、地域の特徴をお伝えします。
現在、お住まいになっている方の口コミから、住環境の検証もおこないますので、お役立てください。
堺市美原区はどんな街?治安は?
大阪府内でもっとも農業が盛んな地域であることから、田畑と住宅地が混在したエリアです。
のんびりとした雰囲気を楽しむとともに、各所にある野菜直売所を活用するとおいしい食材に出会えます。
コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ホームセンターやドラッグストアなど、エリア内に揃っており、普段の買い物は満足できる環境です。
レストランや商業施設も多数あり、物足りなさを感じることはありません。
防犯カメラの設置数は都市部と比較すると少ないですが、のどかで治安が良く、安心して暮らせます。
堺市美原区の住環境を口コミから検証
住みやすさを実感した口コミが多く、マイナスの評価がほとんどありません。
徒歩圏内に電車の駅はありませんが、自転車を使えば複数の駅を利用できます。
しかし、各駅停車しか止まらないことやバスの本数も少ないため、通勤には自家用車が不可欠と感じる方も多くいらっしゃるのも事実です。
とはいえ、トラックなど大型車両の交通量は少ないことから、車の運転に不慣れな方でも安心して運転できます。
そのうえ、歴史的に交通の要衝であることから、高速道路のICが地区内に複数あり、交通のアクセスが良い点も見逃せません。
通学時間帯には見守り活動もあり、交通量が少ないだけでなく、安全にも配慮しています。
そのため、子育て世代に人気があり、休日には家族連れで公園を散策する方も多くいらっしゃいますが、夜間は交通量が少なくさびしい地域もある点に注意しましょう。
また、健康診断に対応する病院が地区内にある他、周辺の市区町村に出かけると、複数の医療機関の受診が可能です。
農業地域に新興住宅地が点在しているため、ファミリー層を中心に一戸建てを購入や新築する方が多く、マンションはほとんどありません。
都会の便利な暮らしよりも、自然豊かなのんびりした地域でゆったりと子育てをしたい方、地元の新鮮食材を楽しみたい方におすすめの住環境です。
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まとめ
堺市美原区は、2005年の合併前までは南河内郡美原町であり、飛鳥時代から交通の要衝として栄えた街です。
農業が盛んで、新興住宅地が混在する地域であることから、新鮮な食材を直売所から購入して楽しめます。
一戸建て住宅を購入したい子育て世代に人気があり、住みやすさを実感できる住環境が整った街です。