部屋の方角がどこを向いているかで、入居するかしないかを悩まれる方は多いですが、方角によってどのようなメリット・デメリットを受けるか具体的に知っていますか?
本記事では、部屋の方角が示す意味から、東西南北ごとのメリットとデメリットをご紹介しますので、部屋探しの参考にぜひご活用ください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら部屋の中心からある方角を指す鬼門とは?部屋への影響はあるのか?
日本古来から現代まで長く伝えられ続けている鬼門というある方角への考え方は、住まい全体や住人の運気に強く影響するものと捉えられています。
鬼門とは?日本古来の邪気・気の流れへの考えと調べ方
鬼門とは、鬼はある方角から家のなかに入り込んでくるという古代中国から日本に伝来した考え方で、その起源にはさまざまな説があります。
日本では、平安時代の有名な陰陽師である安倍晴明が都を守る際に用いたとされており、神道や陰陽道と融合して、家のなかで忌避すべき方角として広まりました。
現代では風水とも混ざって、住まいの運気を上げる間取りや悪運を避けるコーディネイトなどが考え出され、さまざまな本が出版されています。
鬼門は北東の方角を指し、その反対側にある南西は裏鬼門と呼ばれ、鬼が出ていく方角でありながらも、陰陽の不安定な場所という意味から、ともに不吉とされます。
鬼門の調べ方は、部屋の中心に方位磁石と分度器を置き、北東が15〜75度、南西が195〜255度と簡単にわかるのですが、この中心を決めるのが困難です。
住まいの運気という考え方が広まったのは江戸時代で、当時の建物はほぼ真四角に建てられていたため中心がわかりやすかったのですが、現代では複雑な形が増えて中心がわかりにくくなりました。
流派によって建物の中心をどこにするか、算定する方法が異なるので、方角がわずかにずれて結果が異なるケースがよくあるようです。
鬼門は避けるべき?住人の運気にも影響はあるのか?
鬼門は鬼が出入りするため、水回りのトイレやキッチン、人が出入りする玄関や勝手口などは避けて配置するべきと考えられてきました。
鬼門にあってはいけない間取りがあると、病気になることが増えたり住人の人間関係が悪化したり、裏鬼門ではトラブルが絶えなかったり疲れが取れないなどと言われています。
しかし、ここには科学的な解釈があるのではないかとも考えられており、現代では北東にトイレや浴室があると冷えやすく、湿気が溜まりやすいからと解釈されます。
南西の方角にキッチンがあれば、西日が強く当たることから食材が腐りやすくなると解釈されるため、そこまで神経質にならなくても良いのかもしれません。
部屋が向いている方角によってメリットは大きく異なる
部屋がどの方角を向いているか、それは窓やベランダが向いている方角のことを指しており、東西南北それぞれで異なるメリットが得られます。
夏は涼しい!家賃は安い!北向きのメリット
昔から南向きに人気が集まるのとは逆に、北向きは人気が少なく、現在でも最初から北向きの部屋を探す方はほとんどいません。
しかし、北向きであれば強い直射日光が入り込まないため、カーテンを閉めて日差しを遮らなくても、窓からは柔らかな反射光が入ります。
また、年々気温が上昇する夏の暑さも、外からの熱が入り込みにくいので涼しく過ごすことができるでしょう。
1日ずっと日当たりの良さを希望するなら南向き
常に人気の筆頭にいるのは南向きの部屋で、なんといっても日当たりの良さが抜群に良く、1年をとおして室内に日差しが入る時間がもっとも長いです。
日当たりが良いため、洗濯物を干せばすぐに乾き、観葉植物などの育成にも最適な環境を整えやすいでしょう。
気温が下がる秋冬には、日光の熱によって室内にも暖かさが広がりやすく、暖房や電気代などの削減というメリットも得られます。
朝に強い日差しがほしい方は東向きがおすすめ
朝日と向かい合っている東向きの部屋は、日が昇る時間帯から室内が明るくなり、太陽光で自然に目を覚ましたい方や、朝起きて日光浴をしたい方に向いています。
冬は朝早くから日差しが入り込んで室内を暖めやすく、夏は午後には日差しがかげるので室温が上がりにくく、1年をとおして快適に過ごしやすいと言えるでしょう。
早朝からお昼少し前くらいまで日差しがよく入るので、午前中に在宅で活動される方や日中の外出が多い方にもおすすめです。
午後から日差しが入る西向きは昼以降に在宅の方向け
西向きはそこまで人気は高くありませんが、お昼をすぎてからの日当たりが良くなるので、午後から在宅される方におすすめです。
冬には日が傾いて日照時間が少なくなりますが、西向きならばその短い日照時間でも日が落ちるギリギリまで室内に日差しと熱が入り込むため、暖房や電気代の節約というメリットが得られます。
朝が遅い方は、朝日によって強制的に目が覚めてしまうことがないので、ゆっくりと寝ていられるのもメリットです。
こんなデメリットに気を付けよう!方角別の注意点!
メリットの裏側にあるデメリットを把握できていないと、暮らしの快適性を保つのは困難になるので、しっかりと方角別のデメリットを確認しておきましょう。
晴れていても室内は暗い?北向きのデメリット
直射日光がほとんど入る時間のない北向きのデメリットは、晴れた日の日中でも室内が薄暗くなりやすく、外は明るくても電気を点ける必要に迫られる点です。
たとえカーテンを開けていても日当たりが悪いため、冬には室内が寒いと感じやすく、ほかの部屋に比べて暖房を使う時間が長くなる懸念があります。
また、洗濯物が乾きにくい、湿気が溜まりやすくカビも発生しやすいなどのデメリットもあるため、こまめな掃除や手入れが必要です。
南向きは家賃が高め!日差しが強すぎても逃げられない!
南向きは人気が高く、入居希望者が多いことから家賃は高めに設定されている物件がほとんどで、気に入った部屋でも家賃の高さが難点になる可能性があります。
日当たりの良さがメリットではありますが、日当たりが良いことがデメリットになる夏には、室内温度が上昇し、午前中から冷房を付けるなど、電気代の負担が大きくなるでしょう。
東向きの冬の午後は薄暗い?洗濯物が乾きにくい?
南向きの次に人気の高い東向きですが、朝日が室内に入り込むため午前中の室内は明るいのですが、午後には日が傾いて暗さを増していきます。
間取りによっては薄暗く感じることもあるため、午後から内見する際には想像以上に暗いと思われる方もいらっしゃいます。
また、午後には日がかげることから、洗濯物は早い時間帯から干しておかないと、なかなか乾きにくく、冬にかけてその傾向が強まります。
家具やカーテンが日焼けする?西向きのデメリット
西日がきついと敬遠される理由は、日が傾いてくる時間帯の強い日差しによって、室内にある家具やカーテンが日焼けしてしまうデメリットがあるからです。
長年使い続けていれば家具も経年劣化するものですが、日差しによる影響は強く、劣化を早めてしまうリスクが考えられます。
また、西からの日差しが長時間入り込むため、夏は日が暮れるまで暑い日差しを受け続けてしまい、室内温度が下がりにくい点もデメリットです。
まとめ
人気の方角というものはありますが、重要なのはご自身にとって快適な暮らしができる環境であるかどうかです。
まずはご自身のライフスタイルから、具体的な住まいのイメージを固め、部屋に求める特徴を絞り込んでみましょう。